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日本史研究会2018年8月例会

日本史研究会2018年8月例会 published on

日本史研究会2018年8月例会「中近世移行期」研究を捉え直す

日 時  8月5日(日) 午後1時~6時

場 所  京都大学文学部新館2階第3講義室(京都市左京区吉田本町)
     市バス「京大正門前」または「百万遍」下車すぐ

報 告  高木純一氏「移行期村落論・自力の村論の課題」

     新谷和之氏「戦国期地域権力論からみた畿内・近国」

     川元奈々氏「戦国期室町幕府と畿内政権―細川・三好・織田―」

     谷 徹也氏「近世国家への統合をめぐって」

 

 1980年代半ばに提起された「中近世移行期」論は大きなインパクトを持ち、30年余りが経過した現時点でも、同語を冠した論考が数多く発表されている。しかし、豊かな研究成果が蓄積されるにしたがって、かえって中近世の移行そのものを問おうとする姿勢は後退しているようにも感じられる。同語が単なる“枕詞”と化してしまわないために、パラダイム転換とも評されたこの研究視角の意義をいま一度捉え直し、今後の方向性を模索していく必要があるだろう。

 以上の関心に基づき本例会では、村落・戦国大名・織豊政権など、「中近世移行期」研究を構成する主要なテーマ群について、その研究史・研究状況を整理して課題を抽出し、具体的な事例も交えつつ提言を行ないたい。報告者はいずれも畿内地域に基盤を据えて精力的に研究を進めている若手研究者であり、各報告からは、当該研究が抱える諸課題の解決においてこの地域が持つ有効性が浮かび上がってくるはずである。

 

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。

お問い合わせは、日本史研究会075-256-9211