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第8回「歴史から現在を考える集い」

第8回「歴史から現在を考える集い」 published on

第8回「歴史から現在(いま)を考える集い」

同調・同化と排除の力学

 

〇講 演 木下 光生 氏(奈良大学)    

     「自己責任と排除・差別―近世日本の貧困史と賤民史から―」 

 

     平山 昇 氏(九州産業大学)

     「「体験」と「気分」の共同体

      ―二〇世紀前半の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム―」

 近年、米国トランプ政権に代表されるように排外主義的な論調が台頭し、国籍や人種、宗教を異にする人々に対する排他的言動が世界を覆いつつあります。また国内に目を向けても、他者・国民を敵と味方で区別し、自らの政治的立場への同調を強要する安倍政権や、貧困を「自己責任」と断じ生活困窮者への冷淡な視線を浴びせる為政者・社会など、国民内部における同調圧力と他者に対する差別・排除の「空気」は現代においてより深刻な問題となっているように見受けられます。
 そこで今回は、近世村落社会における貧困救済のあり方を分析されている木下光生氏、戦前の神宮参拝を題材に日本人像への同調の「空気」が形成される過程を分析されている平山昇氏を講師にお迎えしました。お二人の講演を通じて、現在に至るまで人類がとらわれ続けている「同調・同化と排除」という課題に対し、歴史学的に向き合い、現況を捉え直す場にしていきたいと思います。

〇日 時 3月17日(日)14:00〜17:30(受付開始13:30)

〇会 場 平安女学院大学 京都キャンパス 室町館4階 412教室

  (地下鉄烏丸線丸太町駅下車、徒歩5分)

  会場整理費500円。事前申込不要。一般来聴歓迎。

  お問い合わせ 日本史研究会 075-(256)-9211

カラー2019集いチラシ