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2011年5月7日 近現代史部会

■□ 史創研究会/日本史研究会近現代史部会合同緊急シンポジウム □■
「想定外」と日本の統治(ガバナンス)―ヒロシマからフクシマへ

 3月11日におきた東日本大震災、とりわけ福島第一原発事故が、やがて日本の歴
史を大きく変えた事件として記憶されることは、疑いのない事実だろう。したが
ってこの事件をどう理解するかは、すぐれて歴史家の責任である。そしてその理
解は、現下の危機を切り抜けるためにも、また今後本格的な復興を遂げていくた
めにも必要だ。そこで歴史家の団体として、我々はその責任をはたしたい。今回
の出来事が、決して「思いがけない天災」だけではなく「予想された人災」でも
あったことを心に刻み、その歴史的必然を解き明かしたい。奮ってご参集いただ
ければ幸いである。

パネラー:
西谷地 晴美「災害史の現状によせて」
布川 弘「「冥王」プルトニウムの誘惑―ヒロシマからフクシマへの軌跡」
住友 陽文「戦後民主主義と原子力問題―人智の想定領域を設定する」
小路田 泰直「熊取町京大研究用原子炉誘致問題からみえる歴史学の課題―仁科
芳雄・湯川秀樹・中曽根康弘の苦悩再考」

兼司会:小林 啓治/佐藤 太久磨

参考文献:
熊取町教育委員会編『「京都大学研究用原子炉」の誕生』(熊取町史紀要第4号、1996
年)

日時:2011年5月7日(土)13:00~17:00
場所:機関紙会館5階大会議室

主催:
史創研究会 奈良女子大学文学部小路田研究室気付 0742-20-3311
日本史研究会近現代史部会 機関紙会館3階日本史研究会 075-256-9211