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2015年9月例会

「環境史研究の可能性」

日時 9月20日(日) 午後2時~6時

場所 京都大学 吉田キャンパス 文学部新館2階第3講義室

市バス「京大正門前」または「百万遍」下車

(下記サイトの地図中8番の建物http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

 

基調報告 橋本 道範 氏 (滋賀県立琵琶湖博物館)「地域環境史の課題」

コメント 木村 茂光 氏 (帝京大学)「橋本道範著『日本中世の環境と村落』から環境史・生業論を考える」

 

近年の日本中世史研究では、自然環境の規定性を改めて問い直す動向が広まりつつある。かかる動向は「環境史」と一括りにされることが多いが、その目的・方向性は未だ錯綜した状況にあるといえる。

こうした中、橋本道範氏の著書『日本中世の環境と村落』が上梓された。氏は、人間が自然を克服していく「開発史」的な視座からいったん離れ、自然の主体性と人間の自然への働きかけ(生業論)をともに軸に据えた新たな歴史像を構築する必要を提唱している。

本例会では、著書での提起を踏まえて環境史の今後を展望する橋本氏の報告、さらには同書の書評を兼ねた木村茂光氏のコメントを通じて、環境史研究の可能性を探ることを試みたい。