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2016年度7月例会

東アジア諸国家にとっての「国際戦争」―文禄・慶長の役(壬辰倭乱)―

 

  本年度の大会テーマ「日本史における国家と戦争」と関連させ、近世東アジアにおける戦争を再考する企画として、「文禄・慶長の役(壬辰倭乱)」を取り上げる。「文禄・慶長の役(壬辰倭乱)」は、16世紀に日・朝鮮・明の三国が巻き込まれた戦争であった。近年、韓国では東アジア三国が参加した国際戦争であったことから、「壬辰戦争」という名称が提起されている。戦争の具体的な展開過程や戦後処理問題など多様な分野で、日本・韓国両国で膨大な研究成果が蓄積されている状況である。しかしながら、韓国での研究成果が、日本で十分に取り入れられているかというと、必ずしもそうではない。また、日本での研究成果についても同様のことがいえよう。そこで、本例会では日本と韓国、両国の研究者を招き、近年の韓国での研究成果も踏まえながら、近世国家と戦争の関係について見直す機会としたい。日本・朝鮮、そして明、それぞれにとっての「文禄・慶長の役(壬辰倭乱)」の意味合いを見極めながら、広く16世紀の国際環境を問い直す場になれば幸いである。

 

報 告:車 惠媛 氏(チャ・ヘウォン、延世大学校、韓国)

              「倭冦的状況」と壬辰戦争 ―明朝の反応を中心として― (仮)

          米谷 均 氏(早稲田大学)

              「壬辰戦争」終結をめぐる日明両国の演出儀礼

                                     ―冊封儀礼・施餓鬼供養・献俘棄市―

コメント:池内 敏 氏(名古屋大学)

 

日 時:2016年7月9日(土)午後1時 ~ 午後5時

場 所:京都大学吉田キャンパス本部構内 文学部 新館2階第3講義室

        (京都市左京区吉田本町 市バス「京大正門前」または「百万遍」下車

          下記サイトの地図中8番の建物

           http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

 

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。お問い合わせは日本史研究会075-256-9211