Skip to content

2017年3月例会

2017年3月例会 published on

「大化改新論の現在」

報告者 石上英一氏「大化改新批判論の提言と律令国家論の展開」

    毛利憲一氏(平安女学院大学)「大化改新論と改新詔」

    北康宏氏(同志社大学)「推古朝からみた大化改新」

 

「大化の改新」、特に「改新の詔」の評価をめぐっては、「郡評論争」などを経て『日本書紀』の史料批判が進んだことにより、律令体制の形成において「大化改新」を重要な画期とみない考えが一時通説化していた。しかし、近年、前期難波宮発掘調査の進展や大量の七世紀木簡の出土などにより、「大化改新」の画期性を高く評価する立場が主流となりつつある。そもそも一九六五年度日本史研究会大会において、古代史部会によって提起された「大化改新」像批判は、その出発点において単なる個別実証を超えた歴史認識の問題であり、史料批判の方法論などその後の研究に与えた影響も大きい。そこで、半世紀を経た現在、日本史研究会においてその歴史的意義を改めて史学史的に再検討するとともに、現時点における研究の問題点を考える場としたい。

日時 3月18日(土)13時~17時半

場所 平安女学院大学京都キャンパス室町館4階412教室

(京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町 京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅下車、徒歩5分)

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。 お問い合わせは日本史研究会075-256-9211