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2012年3月例会

2012年3月例会 published on

日本史研究会3月例会

日時:3月10日(土)午後1時~午後5時
会場:京都大学吉田キャンパス本部構内 文学部新館2階第3講義室
(京都市左京区吉田本町 市バス「京大正門前」または「百万遍」下車 下記サイトの地図中8番 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

テーマ:「近世日本の文化を問う」

報告:

  • 倉地克直氏(岡山大学)「「生きること」の歴史学・その後」
  • 小野 将氏(東京大学)「近世の都市文化と《身分的周縁》―「山師」論の視点から―」

近世の国家・社会を生きる上で人々はどのような文化を発達させたのか、それを問うのが本例会である。「文化」には、政治・経済等と区別された学問・芸術等を指す狭義の用法と共に、人間が考え行動する様式を問題とする広義の用法がある。後者の文化理解は、これまでの近世史研究において必ずしも広く共有されてきたわけではない。この点を踏まえ本例会では、近世における人々の考えや行動(広義の文化)に改めて注目する。そして、本会が継続的に検討を重ねている生存の問題にも更なる光を当てたい。近世の歴史的達成のみならず様々な矛盾等も含めて、議論が深まることを期待する。

入場無料 一般来聴歓迎
お問い合わせ先:日本史研究会 075(256)9211

第一回 歴史から現在を考える集い

第一回 歴史から現在を考える集い published on

第1回「歴史から現在(いま)を考える集い」

日 時 2月11日(土)午後1時30分~5時(1時開場)

会 場 登録会館2階大ホール(京都市中京区烏丸通御池上ル地下鉄烏丸御池から北へ徒歩1分)

講 演 井上 寛司氏(島根大学・大阪工業大学名誉教授)

「歴史から見た日本の神道」

本会は歴史に名を借りた祝日の国家主義的な政治利用を認めず、科学的な歴史認識を守り発展させてゆくため、「建国記念の日」不承認京都集会の実行委員会に参加してきました。その精神を継承し、歴史学の研究団体としての特性を生かした新しい集会を開催します。現代社会に対する新たな見方や問題意識を培うためには、それを規定する歴史的諸問題への考察が欠かせません。歴史研究の立場から問題を提起し考える場としていきたいと思います。

井上寛司氏を講師に迎え、柳田国男の「神道」論をどのように評価するか、「国家神道」は克服されたのかなど、歴史学の立場から神道について話して頂きます。

 

主 催 日本史研究会

後 援 「建国記念の日」不承認2・11京都府民のつどい実行委員会

参加費500円 一般来聴歓迎

問い合わせ先 日本史研究会 075(256)9211

2012年1月例会

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日本史研究会1月例会

日時:1月8日(日)午後1時~午後5時
会場:機関紙会館(京都市上京区新町丸太町上る)5階会議室
      ※市バス:府庁前下車、地下鉄:丸太町駅下車
テーマ:「律令公民制成立史の行方」
報告:大隅清陽氏「「律令制」研究と「公民制」成立論」
市大樹氏「律令公民制の成立過程と木簡」
コメント:吉野秋二氏

七世紀半ばに起こった変革は、「公地公民制の成立」と古典的に呼称され、「律令制」の成立に対応する現象として論じられてきた。そうした理解には賛否あるものの、前代の部民制を克服する過程としての公民制成立史は、なお、七世紀史の最大の課題の一つである。
近年、律令公民制成立史の研究は、主に日唐律令の比較と出土文字資料の分析という二つの方法により進められている。本例会では、この二つの方法によって明らかにされてきた研究の到達点と現在の課題を明らかにするとともに、今後の展望を見通したい。

入場無料 一般来聴歓迎
問い合わせ先:日本史研究会 075(256)9211

12月例会のご案内

12月例会のご案内 published on

日本史研究会 一二月例会

 

テーマ「近現代と労働」

 

日 時 一二月二三日(金)午後一時~午後五時

場 所 機関紙会館五階大会議室

(京都市上京区新町丸太町上ル東側)

(地下鉄丸太町駅下車二番出口より西へ徒歩五分)

(市バス府庁前下車すぐ)

 

報 告 佐々木 啓氏(早稲田大学)

「「産業戦士」の時代」

安岡 健一氏(日本学術振興会特別研究員)

「高度成長期日本農村における「展望」と社会運動

―茨城県南部・神之池基地反対闘争を事例に―」

 

昨今の新自由主義の広がりのもと、非正規雇用の増大や、「派遣切り」などが社会問題化していることは周知の通りである。このことは、現代社会において「労働」をめぐる問題群が重要な位置を占めていることを意味している。一方、近現代史研究においては、近年、「生存」のあり方を歴史的に把握しようとする動向が生まれている。こうした研究を発展させるためには、「生存」を成り立たせる要素の一つである「労働」の問題に着目することが有効であろう。以上の点をふまえ、本例会では、近現代における「労働」の問題を歴史的に検討し、そこから浮かびあがる論点を考えてみたい。

 

共催 大阪歴史科学協議会帝国主義研究部会

大阪歴史学会近代史部会

 

※本例会は本年九月三~四日に開催予定であった近現代史サマーセミナーの一部を報告していただくものです。

※翌日(一二月二四日)に開催される書評会との連動企画です。

 

入場無料。一般来聴歓迎。

お問い合わせは、

日本史研究会 〇七五(二五六)九二一一

2011年10月例会

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日本史研究会 十月例会 

 

日 時 一〇月一〇日(祝) 午後二時~五時

 

場 所 機関紙会館五階大会議室

(京都市上京区新町通丸太町上ル東側

地下鉄丸太町駅下車二番出口より西へ徒歩五分市バス府庁前下すぐ)

 

テ ー マ 「民衆世界と中世仏教」

 

報  告 衣川 仁 氏(徳島大学准教授)

コメント 佐藤 弘夫 氏(東北大学教授)

 

「顕密体制論」の提起以降、顕密仏教と民衆の関係をめぐって、多くの研究成果が蓄積されてきた。そこでは、中央寺院による民衆編成やイデオロギー支配のあり方、および顕密仏教の文化的・呪術的機能が解明され、地方寺社が顕密仏教の毛細血管の如く機能していたことも明らかにされた。

しかしながら、民衆の側が必要とし、実際に受容した宗教とはいかなるもので、またその宗教が、彼らの帰依を「民衆的基盤」とした顕密仏教とどのような関係にあったのかについては、いまだ認識を共有していないのが現状であろう。

そこで本例会では、かかる課題に向き合うことを通じて、「顕密体制論」以降の研究史を捉え直しつつ、顕密仏教と民衆の関係を、いま一度考察してみたい。

 

入場無料。一般来聴歓迎。

お問い合わせは、

日本史研究会 〇七五(二五六)九二一一

5月例会

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■□ 5月例会のご案内 □■

日時:2011年5月28日(土) 13:00~17:00

場所:機関紙会館5階会議室

テーマ「歴史学は「生存」をいかにとらえるのか」

  • ◎基調報告:高岡 裕之氏
  • ◎コメント:佐々木 啓氏

本年度日本史研究会大会シンポジウムでは、「生存」のための人々の営みと国家や権力を双方向的に分析することで、日本社会を通史的に把握する視座を豊かにしていくことを目指します。シンポでは、これを中近世以降の長い射程でとらえたいと考えますが、5月例会はその準備として、近現代の時代区分とも大きく関わる「福祉国家」の問題を日本社会の中から再考察していきたいと思います。

2011年4月例会

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■□ 4月例会のご案内 □■
日時:2011年4月23日(土) 13:00~17:00
場所:機関紙会館5階大会議室

シンポジウム「大規模自然災害から京都の地域歴史遺産を守る―東日本大震災の歴史資料保全活動から考える―」

  • 基調報告 奥村弘
  • 内田俊秀氏(京都造形芸術大学)「文化財修復学会の歴史遺産保存活動」
  • 小林丈広氏(奈良大学)「京都の歴史資料保存活用の現状と課題」
  • 松下正和氏(近大姫路大学)「2004年京都府北部水害時の歴史資料保全とその課題」
  • 村上隆氏(京都国立博物館)「京都国立博物館と文化財保全」
  • 宮城での活動支援緊急レポート 吉川圭太

 

阪神淡路大震災以降、日本各地での自然災害時の歴史資料の保全活動が行われ、三月には、その中間まとめと提言が行われます。その成果も踏まえ、歴史文化
に関わる様々な方々から意見をいただき、今後、京都で発生する大災害に備え、京都市,京都府下各地の地域歴史遺産をいかに保全していくかを考えるためのシンポを開催いたします。歴史文化に関わる多方面の方々の参加を期待しております。

 

本例会では、インターネット中継を実施いたします。詳しく は、「中継ページ(実験中)」をご覧ください。

2011年3月例会

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2011年3月例会

日時:3月26日(土)午後1~5時

場所:機関紙会館五階会議室

(京都市上京区新町通丸太町上ル東側 地下鉄丸太町駅下車 二番出口より西へ徒歩5分

市バス府庁前下車すぐ)

【テーマ】海外における日本史研究の現在(いま)

【報告者】

・スザンヌ・ゲイ氏(オべリン大学教授) 「北米史学界における日本史の近年の潮流」

・朴晋熯氏(仁川大学校日語日文学科教授) 「韓国の日本近世史研究動向―2000年代以降を中心としてー」

・李豪潤氏(立命館大学文学部日本史学専攻助教) 「近世東アジアにおける知のネットワーク-人・書籍の移動と思想連鎖-」

・クリストファー・メイヨー氏(プリンストン大学院生) 「日本戦国史の再発見」

 

近年、海外における日本史研究の成果は質量ともに向上し、日本語で読むことができる機会が増える一方で、その全体的な動向について十分な関心が払われているとは言い難い。海外の研究動向を把握することは、我々が見逃しがちな問題設定や研究視角を自覚することになり、より豊かな歴史像を描くことに繋がるのではないだろうか。

本例会では、韓国・アメリカの日本史研究者に、最新の研究動向の紹介に加えて、海外で日本史研究を行う意義と可能性などについて、ご自身の研究や経験を踏まえながら報告していただくことで、海外における日本史研究の成果を受けとめる場を設け、今後の日本史研究の発展に繋げたい。

3月例会はインターネット中継を行います。中継ページはこちらです

 

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。

お問い合わせは日本史研究会 075-256-9211

2011年1月例会

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日本史研究会 1月例会 「移行期からみた中世と近世」

日 時 2011年1月8日(土)午前10時~午後6時
会 場 京都大学百周年時計台記念館2階 国際交流ホールⅠ
(京都市左京区吉田本町 吉田キャンパス、時計台下)

テーマ 「移行期からみた中世と近世」

    報告者

  • 竹井 英文氏(一橋大学大学院生)  「織豊政権の東国統一過程―「惣無事令」論を越えて―」
  • 尾下 成敏氏(京都橘大学非常勤講師) 「豊臣政権の九州静謐」
  • 跡部 信氏 (大阪城天守閣主任学芸員) 「豊臣政権の対外構想と秩序観」
  • 本多 博之氏 (広島大学大学院准教授)  「中近世移行期西国の物流」
  • 渡辺 尚志氏(一橋大学大学院教授)  「中世・近世移行期村落史研究の到達点と課題」
  • 早島 大祐氏 (京都大学助教)   「戦国期研究の位相ー勝俣鎮夫氏の著作を読みなおす」

中近世移行期をめぐる研究条件は近年、大きく変化している。一六世紀史研究を進める際の技術的問題の一つであった無年号文書の年次比定の見直しによって、織豊期を中心に、従来とは異なる新たな政治過程が描かれつつある。また、研究の前提となる室町時代像についても、近年、その像は大きく書き換えられはじめている。以上の研究動向を受け、本例会では当該期をいかに位置づけるかという大局的観点から、六本の報告を用意し、中世史、近世史研究者双方の議論の場を提供したい。

一般来聴歓迎。入場無料。予約不要。
問い合わせ先 日本史研究会 075-256-9211

2010年12月例会

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日本史研究会 12月例会 「日本近現代史における生存権研究の成果と課題」
日 時 2010年12月23日(木祝)午後1時~5時
会 場 機関紙会館5階会議室
      (京都市上京区新町通丸太町上ル 東側
       地下鉄丸太町駅下車 二番出口より西へ徒歩5分
       市バス府庁前下車すぐ)
テーマ 「日本近現代史における生存権研究の成果と課題」

報 告 吉川  圭太氏(人と防災未来センター)
           「大正期の法と社会をめぐる研究成果と課題」
      川内  淳史氏(関西学院大学大学院研究員)
           「近現代地域社会と医療・福祉ー社会変容把握の方法としてー」
        コメント 大川 啓氏

  「健康で文化的な最低限度の生活」とは、具体的にいかなるものとして提示されたのか。そしてそのような生き方を求める動きは、歴史的にどのように展開してきたのか。貧困と格差が拡大し、大規模な自然災害が頻発する現代社会において、この課題を具体的に明らかにすることは、歴史学の重要な課題となっています。現在研究委員会では、「生存」を巡る歴史的な相克に焦点をあてることで全体史をとらえる大会シンポジウムを検討中です。
  本例会では、最近研究が深まりつつある日本近現代史における生存権研究の成果を共有し、議論を深めていくとともに、今年度の大会の方向性を検討することを課題としています。

 

12月例会は、インターネット中継を行います。中継情報は、中継のページ(実験中)をご覧ください。

 

一般来聴歓迎。入場無料。予約不要。