古代史部会では、毎月1,2回程度の部会を中心にサブグループ、現地見学会等の活動を行っています。部会は、原則として第1・第3月曜日の午後6時半~9時まで、日本史研究会事務所会議室で開催し、1時間程度の報告を行った後、質疑・討論をしています。参加者は、京阪神の大学院生・OD・教員が中心です。報告内容は古代史全般にわたり、他部会との合同部会や、考古学をはじめとする隣接諸分野の報告等も随時行っています。これを補うサブグループは、大会共同研究報告の準備やそれに関連した学習会・書評会の場となっています。こうした幅広い学問交流のなかから、日本古代史研究の現状と課題を把握していきたいと考えています。部会活動は、どなたでも参加できます。より充実した研究活動・交流の場にしたいと考えておりますので、積極的にご参加下さい。報告の希望も随時受け付けておりますので、ぜひ一度お気軽にお越し下さい。
ご案内
部会案内がご入り用の方は、年額1200円(メールの場合は500円)を研究委員に直接お渡しいただくか、郵便振替(01010-0-24636 日本史研究会古代史部会)をご利用ください。
また、部会案内についてのお問い合わせ、その他ご意見等はnihonshiken.kodai@gmail.comまでお願いいたします。
古代史部会活動方針
古代史研究の現状と課題を踏まえ、新たな指針を打ち出すべく議論を重ねる。そのために定期的な部会活動のみならず、研究動向の把握のための企画立案等、部会運営の方法の見直しを随時行う。
他の時代や考古学・国文学・美術史学など隣接諸分野の研究成果を摂取しつつ、実証的な古代史研究の構築に努める。
定例の部会活動に関しては、恒常的な参加者の確保に努め、若手研究者の積極的参加・発言を促す。大会共同研究報告については、業績検討会・準備報告会などを設け、その報告内容を綿密に議論し、その成果が報告に反映されるよう努める。
部会活動の成果が速やかに会誌に反映されるよう努める。
文化財保存問題については、総務委員会・他部会・他団体と連携するとともに、部会内部での情報共有に努め、現地見学会の実施や部会活動への反映に積極的に取り組む。
他部会・他学会との連携・交流を積極的に行い、継続的な企画となるよう努める。
上記の目的を達成するため、運営委員会を定期的に開催するとともに、その体制を強化し、部会員の主体的な参加による活発かつ円滑な部会運営を図る。
◎部会費未納入の方は下記口座までお振り込み下さい。
01010-0-24636 日本史研究会古代史部会
年会費は1200円(メール会員500円)です。滞納のある方には、3月のアンケート送付時にお知らせいたします。
6月29日(月)18:30~21:00
場所:機関紙会館3階会議室
河原梓水氏「古代国家の蝦夷支配と良人=王民共同体論 ―服属と化の間―」
〈参考文献〉
- 熊谷公男「古代蝦夷論の再構築にむけて」 (『東北学院大学論集 歴史と文化』50、2013年)
- 朴昔順「日本古代の「化」の概念」 (『東京大学日本史学研究室紀要』2、1998年)
5月31日(日)10:00~17:00 続日本紀研究会・日本史研究会合同卒業論文大報告会
場所:大阪歴史博物館3F第2研修室 (地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅)
報告者:
安東 峻(大阪大学) 「古代における蝦夷「公民」化政策の展開 ―「夷狄」観変遷の考察に向けて―」
〈参考文献〉平川南「俘囚と夷俘」(青木和夫先生還暦記念会編『日本古代の政治と文化』吉川弘文館、1987)
笹田 遥子(関西大学)「成立期の賀茂斎院についての考察」
〈参考文献〉横田美緒「賀茂祭の成立と律令国家」(『史学研究』278、2013)
田中 佑佳(神戸大学) 「紀伊地域社会の構造―「紀氏集団」の再検討―」(仮)
〈参考文献〉栄原永遠男「和泉南部地域と紀伊」 (『紀伊古代史研究』思文閣出版、2004)
大石 薫利(奈良大学)「舒明・皇極朝の皇位継承について」
〈参考文献〉斉藤融「舒明即位前紀小考―推古遺詔を中心に―」 (『史聚』39・40合併号、2007)
小塩 慶(京都大学)「古代日本における祥瑞思想の受容」
〈参考文献〉東野治之「飛鳥奈良朝の祥瑞災異思想」 (『日本歴史』259、1969)
長谷川 優(同志社大学) 「「佐伯院付属状」からみる九世紀における氏意識の高揚」
〈参考文献〉櫛木謙周「佐伯院関係隨心院文書の諸問題」 (『隨心院門跡を中心とした京都門跡寺院の社会的機能と歴史的変遷に関する研究』、2006)
5月18日(月)18:30~21:00 大会共同研究報告第1回準備会
場所:機関紙会館3階会議室
末松 剛氏「10~11世紀における宮廷儀礼の転換と展開」
〈参考文献〉 神谷正昌「摂関政治の諸段階」(『国史学』197、2009年)
4月20日(月)18:30~21:00 大会共同研究報告 末松 剛氏業績検討会
場所:機関紙会館3階会議室
岡島陽子氏
- 〈対象論文〉「摂関家の先例観-御堂流故実の再検討-」 (末松 剛『平安宮廷の儀礼文化』吉川弘文館、2010年、初出1999年)
堀 祐輔氏
- 〈対象論文〉「節会における内弁勤仕と御後伺候」 (末松 剛『平安宮廷の儀礼文化』吉川弘文館、2010年、初出1996年)
4月19日(日)13:00~17:00 歴史学研究会日本古代史部会との交流会
場所:機関紙会館5階大会議室
三輪仁美氏「日本古代譲位儀礼の展開とその特質(仮)」 |
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〈参考文献〉 |
- 藤森健太郎「十~十二世紀の「譲国儀」と先帝没後の剣璽渡御」(同『古代天皇の即位儀礼』吉川弘文館、2000年)
- 堀裕「天皇の死の歴史的位置-「如在之儀」を中心に-」 (『史林』81-1、1998年)
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樋笠逸人氏「天皇出御儀と「御後」について」 |
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〈参考文献〉 |
- 末松剛「節会における内弁勤仕と御後祗候」(同『平安宮廷の儀礼文化』2010年、初出1996年)
- 藤森健太郎「「天皇即位儀」の転生」(三田古代史研究会編『政治と宗教の古代史』2004年)
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*通常の部会と曜日・時間が異なりますのでご注意ください。
3月23日(月)18:30~21:00
場所:機関紙会館3階会議室
岡崎道子氏「開創伝承からみる高野山復興の諸段階 ―天野社の伝承と飛行三鈷伝承―」
〈参考文献〉
- 門屋温「丹生都比賣小考」(『東洋の思想と宗教』第8号、1991年)
- 和多昭夫「高野山と丹生社について」(『密教文化』第73号、1965年)
3月15日(日)見学会 (大和などを歩く会と共催)
〈時間〉
- 10:00 集合(近江鉄道多賀線「多賀大社前」駅改札口)
- 17:30頃解散予定(JR琵琶湖線「能登川」駅)
〈場所〉
東大寺領水沼荘から依知秦氏の故地を歩く
多賀大社/大門池/水沼荘故地/敏満寺跡/胡宮神社/大滝神社/勝楽寺/西明寺 金剛輪寺/大行社/依智秦氏の里古墳公園/愛智荘故地
*通常の部会と曜日・時間が異なりますのでご注意ください。
3月1日(日)14:30~17:00
場所:機関紙会館3階会議室
稲田奈津子氏「殯儀礼の再検討」(仮)
〈参考文献〉 和田萃「殯の基礎的考察」「飛鳥・奈良時代の喪葬儀礼」
(ともに『日本古代の儀礼と祭祀・信仰』塙書房1995年)
*通常の部会と曜日・時間が異なりますのでご注意ください。