中世史部会は毎月1回程度開かれる部会と、随時開かれるサブグループを中心に活動しています。
部会は通常火曜日の午後6時半から9時ごろまで、日本史研究会事務所会議室で開催します。一時間半程度の報告の後、質疑・討論を行います。参加者は京阪神の大学院生が中心です。古代・近世史部会との合同部会になることもあります。サブグループでは、大会共同研究報告の準備や書評会・学習会等を行い、中世史研究全般における課題の明確化と参加者相互の研究交流を図っています。また、遺跡や展覧会等の見学会を随時行うほか、文化財保護を意識した科学運動も行っています。
部会活動にはどなたでもご自由に参加できます。より充実した活動にしたいと考えておりますので、積極的なご参加・ご発言をお願いします。部会報告のご希望もぜひお寄せ下さい。
ご案内
中世史部会では、メールでの部会案内送信を希望される方をメール会員としております。会費は500円です。入会を希望される方は、郵便口座(01040-7-32540 日本史研究会中世史部会)に会費をお振り込み下さい。通信欄にメールアドレスと、メール会員加入を希望される旨をご記入下さるよう、お願いします。メールにてのお申し込み、部会ご参加時のお申し込みも受け付けております。部会案内についてのお問い合わせ、その他ご意見等はnihonshiken.medieval.2@gmail.comまでお願いいたします。
中世史部会活動方針
中世史研究の現状と課題を明確にし、新たな中世史像の構築を目指す。そのために、定期的に部会を開催するほか、書評や研究動向の検討を進め、議論の充実を図る。
幅広い層の参加を呼びかけて部会活動の活性化を図り、その成果を会誌に反映させるよう努力する。
大会共同研究報告については、共同研究体制を早期に立ち上げ、部会において充分に検討する。
多様な研究テーマへの理解を深めるために、他部会や他学会・隣接諸科学との交流に努める。見学会等を実施するほか、文化財保存問題にも取り組む。
運営委員会を開催して運営委員間の問題関心などについて議論を深め、部会運営の活性化・円滑化に反映させるよう努める。
日時:12月16日(火)18:30~
場所:機関紙会館3F
報告:田辺旬氏「江間小四郎再考」
参考文献:細川重男氏「右京兆員外大尹」(『鎌倉北条氏の神話と歴史』日本史史料研究会、二〇〇七年)
中世史部会懇親会のご案内
大会一日目に下記の要領で中世史部会の懇親会を行います。
皆様お誘い合わせの上、ふるってご参加下さい。
日時:10月11日(土)18:30~
会場:若の台所 京都駅店(電話075-442-1531)
京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路557-1ユーアイビル1ー2F
JR京都駅1番出口徒歩1分
会費:4000円程度(修士以下3000円)
*当日、大会会場にて、ご案内のビラをお配り致します。
日時:9月6日(土)14:00~
*通常と曜日・時間が異なります。ご注意下さい。
場所:機関紙会館3F
報告:大会準備報告3
山田徹氏「室町時代の支配体制と列島諸地域」
*最後の準備報告となります。皆様多数のご参加をお待ちしています。
日時:7月6日(日)14:00~ *通常と曜日・時間が異なります。ご注意下さい。
場所:機関紙会館3F
報告:山田徹「「室町時代の支配体制(仮)」準備報告2―室町日本の政治地理と諸地域権力―」
参考文献:
- 池享「大名領国制の展開と将軍・天皇」(『戦国・織豊期の武家と天皇』校倉書房、二〇〇三年、初出一九八五年)
- 本郷和人「『満済准后日記』と室町幕府」(五味文彦編『日記に中世を読む』吉川弘文館、一九九八年)
- 川岡勉「室町幕府―守護体制の変質と地域権力」(『室町幕府と守護権力』吉川弘文館、二〇〇二年、初出二〇〇一年)
日本史研究会中世史部会・海域アジア史研究会合同書評会
日時:6月28日(土)14:00~ *通常と曜日・時間が異なります。ご注意下さい。
場所:機関紙会館5F
檀上寛『明代海禁=朝貢システムと華夷秩序』(京都大学学術出版会、二〇一三年)の書評を行います。近年、東洋史研究だけでなく、日本中世史研究でも注目されている元明史研究の最新の成果を、海・陸双方の視点から学ぼうと思います。
書評:榎本渉(国際日本文化研究センター、日本史)、山崎岳(京都大学人文科学研究所、東洋史)
司会:早島大祐(京都女子大学、日本史)
著者も参加される予定です。
大会報告関連勉強会
日時:6月24日(火)18:30~
場所:機関紙会館3F
大会報告で扱う室町時代の前後の時期について勉強します。
報告:
山本倫弘「14世紀の社会転換と権門体制論―軍制と荘園制の接点を中心に―」(仮)
参考文献:
- 高橋典幸「武家政権と本所一円地」「荘園制と武家政権」(『鎌倉幕府軍制と御家人制』吉川弘文館、二〇〇八年、初出一九九八年・二〇〇二年)
- 吉田賢司「武家編成の転換と南北朝内乱」(『日本史研究』六〇六、二〇一三年)
窪田頌「地域権力と「戦国」」(仮)
参考文献:
- 市村高男「戦国期の地域権力と「国家」、「日本国」」(『日本史研究』五一九、二〇〇五年)
- 平出真宣「戦国期政治権力論の展開と課題」(中世後期研究会『室町・戦国期研究を読みなおす』思文閣出版、二〇〇七年)
-
佐藤稜介「戦国初期における足利将軍と地域権力」(仮)
参考文献:
前掲市村論文、家永遵嗣「将軍権力と大名との関係を見る視点」(『歴史評論』五七二、一九九七年)
日時:4月27日(日)14:00~ *通常と曜日・時間が異なります。ご注意下さい。
場所:機関紙会館3F
報告:山田徹氏
「「室町時代の支配体制(仮)」準備報告①―室町時代における荘園制・権門体制的要素―」
参考文献:
- 網野善彦「荘園公領制の発展と転換」(『網野善彦著作集第三巻 荘園公領制の構造』岩波書店、二〇〇八年、初出一九七四年)
- 工藤敬一「荘園制の展開」(『荘園制社会の基本構造』校倉書房、二〇〇二年、初出一九七五年)
- 黒田俊雄「中世の国家と天皇」(『黒田俊雄著作集第一巻 権門体制論』法蔵館、一九九四年、初出一九六三年)