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日本史研究会8月例会(2)

日本史研究会8月例会(2) published on

男子普通選挙制度と政治社会
日時:8月24日(日) 12:00~18:00
形態:対面開催(オンライン配信はありません)
場所:京都大学吉田キャンパス文学部第三講義室
   〒606-8317  京都府京都市左京区吉田本町

①報告
中村元氏(新潟大学)「 「男子」普選の政治社会史試論」(仮)

②報告
井上直子氏(法政大学大原社会問題研究所)「普選の革正から粛正へ―地域の婦選運動における対選挙運動と「公民」の実践―」(仮) 

③報告
佐藤健太郎氏(千葉大学) 「選挙粛正運動期の公民科改訂問題」 

コメント
河島真氏(神戸女学院大学)

【趣旨】
1925年に「普通選挙法」が成立してから本年で100年の節目を迎え、近代日本の男子普通選挙制度を改めて歴史的に問い直す段階にきている。
近代日本では、男子普通選挙という制度が、有権者の政治リテラシーや大衆社会化への対応といったデモクラシーを受容し得る社会の成熟に先駆けて導入されたことが指摘される。
そこで本例会では、男子普通選挙実施後の政治社会に焦点を当ててみたい。

無産政党や婦人参政権獲得運動、選挙粛正運動をめぐる研究の飛躍的進展をはじめ、研究状況は大きく変化している。
男子普通選挙の歴史的意義を評価するためには、以上の研究成果を踏まえ、有権者層の劇的変化に対する政党や官民の対応を動的に捉えることが重要となる。
立憲政治の展開と、その制約条件ともなり得る天皇制が交錯する政治社会、およびその主体となる「公民」について議論を深めることで、研究動向を総括し男子普通選挙の意義を問い直す場としたい。

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