「近世における地域と寺社―社会的・経済的関係を中心に―」
日時:11月1日(土) 13時~
会場:機関紙会館 5F大会議室(※完全対面)
※参加無料 会員非会員に関わらず参加可能。
報告①:滝口正哉氏(立教大学)
「江戸の祭礼・富突をめぐる社会構造―天下祭・浅草寺を中心として―」
報告②:田中洋平氏(淑徳大学)
「寺院経営からみる近世の地域社会像」
コメント:阿諏訪青美氏(横浜市歴史博物館)
【趣旨】
近世における神社・仏閣の研究は、徳川政権による宗教政策の面で主に論じられてきた。一方で、寺社は庶民の生活に大きくかかわっており、特に社会史方面の研究においては、その関係性が指摘されることが多い。しかし、個別の事例における指摘が増加する一方で、総体的な寺社と庶民の関係については、決して議論は多くない。
そこで本例会では、寺社と庶民の関係の内、社会的・経済的な関係が良く表れる興行・祭礼・開帳に着目する。これらは近世寺社で多く行われてきた事象であり、近年では地域における「困窮」対策の一環として行われているものであると指摘される。一方でこうした見方は一面的であると考え、本例会では、興行や祭礼、開帳が「困窮」対策のみならず、地域の経済的刺激、あるいは社会的な結合や、関係性の構築など、様々な関係性が進展する場であると捉え、その意義を議論する場としたい。
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