日本史研究会 十月例会
日 時 一〇月一〇日(祝) 午後二時~五時
場 所 機関紙会館五階大会議室
(京都市上京区新町通丸太町上ル東側
地下鉄丸太町駅下車二番出口より西へ徒歩五分市バス府庁前下すぐ)
テ ー マ 「民衆世界と中世仏教」
報 告 衣川 仁 氏(徳島大学准教授)
コメント 佐藤 弘夫 氏(東北大学教授)
「顕密体制論」の提起以降、顕密仏教と民衆の関係をめぐって、多くの研究成果が蓄積されてきた。そこでは、中央寺院による民衆編成やイデオロギー支配のあり方、および顕密仏教の文化的・呪術的機能が解明され、地方寺社が顕密仏教の毛細血管の如く機能していたことも明らかにされた。
しかしながら、民衆の側が必要とし、実際に受容した宗教とはいかなるもので、またその宗教が、彼らの帰依を「民衆的基盤」とした顕密仏教とどのような関係にあったのかについては、いまだ認識を共有していないのが現状であろう。
そこで本例会では、かかる課題に向き合うことを通じて、「顕密体制論」以降の研究史を捉え直しつつ、顕密仏教と民衆の関係を、いま一度考察してみたい。
入場無料。一般来聴歓迎。
お問い合わせは、
日本史研究会 〇七五(二五六)九二一一