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鎌倉市円覚寺結界遺構の保存を求める声明

鎌倉市円覚寺結界遺構の保存を求める声明 published on

 私たちは鎌倉市が計画している円覚寺西側結界遺構の削平工事に強く反対します。

 JR横須賀線北鎌倉駅下り線ホームに北から伸びた岩塊は、鎌倉を代表する寺院の一つ円覚寺の寺域範囲を示す西側結界遺構であります。円覚寺境内は国指定史跡であり、現在、結界遺構は、指定範囲外とはなっていますが、寺域の重要な構成要素であることは疑う余地がありません。

 この結界遺構は、国重要文化財「円覚寺境内絵図」(建武年間)にも明確に描かれている重要遺構です。さらに遡れば、この遺構は、円覚寺創建以前に鎌倉幕府第三代執権北条泰時がおこなった境界祭祀の隣接地であることから、中世鎌倉そのものの西側境界であった可能性すらあります。まさしくこれは、中世鎌倉の景観を今に伝えるきわめて重要な歴史遺産であります。

 冒頭述べたようにこの結界遺構に対して、削平計画が進められています。鎌倉市は遺構を削平する根拠として、明治期の鉄道建設で遺構は損傷しており価値が損なわれているという見解をあげています。これは結界遺構が往時の様相を良好な形で保っているという厳然たる事実に眼をそむけるもので、理解に苦しみます。また、最近になって中世史研究者による地形図の詳細な検討の結果、損傷を受けていないことが新たに提起されてもいます。こうした懸念がある以上、国指定史跡の重要な構成要素である結界遺構の破壊につながる行為は、慎重に検討されるべきと思量します。

 荒々しい岩盤の造形で表現された谷戸の中に神社仏閣がおさまり、山裾に中世墳墓窟のやぐらが開口するという風景こそ、中世以来の鎌倉の特色と言っていいでしょう。円覚寺結界遺構はそのような中世鎌倉の景観をよく伝えるものであり、これを保全し、町づくりの中に活かしていくことが、今、私たちに強く求められていると考えます。

 鎌倉市は、この計画の無謀さを認識し、賢明な判断を下すことを求めます。

                                                以上

 

 2016年9月1日

日本歴史学協会

戦国史研究会

東京歴史科学研究会

地方史研究協議会

日本史研究会

日本風俗史学会

日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会

文化財保存全国協議会

歴史科学協議会

歴史学研究会

歴史教育者協議会

                                       

 

2016年大会

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2016年度 日本史研究会 総会・大会

日時:2016年10月8日(土)・9日(日)

会場:立命館大学・大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市岩倉町 2-150)

書籍展示受付 学会団体 書店団体

 

大会テーマ 日本史における国家と戦争

10月8日(土)
総会 9時~11時30分
全体会シンポジウム 13時~17時
  テーマ 日本古代の国家と戦争
    「日本古代の対外関係と軍事・外交」 熊谷公男
    「日本古代の国制と戦争」  吉野秋二
    関連報告「古代国家論と戦争論―考古学からの提言―」  下垣仁志
    コメント 仁藤敦史
       
10月9日(日)
  共同研究報告
  [第一会場]
   古代史部会  報告 9時50分~11時20分 討論 13時30分~15時10分
    「律令国家と「天平の転換」」 本庄総子
   中世史部会  報告 11時30~13時 討論 15時20分~17時
    「中世国家と畿内武士」 生駒孝臣
  [第二会場]
   近世史部会  、
    10時30分~12時 「近世的領主・領民関係の構築過程」  谷 徹也
    13時30分~15時 「近世前期の土豪と地域社会」 小酒井大悟
    15時15分~17時 討論  
  [第三会場]
  近現代史部会 報告10時30分~11時45分 コメント・討論 13時30分~17時

 

  「旧誼と朝臣―明治零年代における天皇・華族・士族―」 内山一幸
    コメント 奥村 弘
    コメント 西川 誠
懇親会 18時

※会場整理費 会員 1000円、非会員 1500円、学部生 500円

*出張依頼状をご入り用の方は、返信用封筒を同封の上、お申し込みください。