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2013年2月9日 近現代史部会

◆2月部会

日 時: 2月9日(土)15:00~
会 場:機関紙会館3階会議室
報 告:李 主先 氏「伊藤博文の韓国併合構想をめぐって」

参考文献:
水野直樹「伊藤博文の「メモ」は「韓国統治構想」といえるものか ―伊藤之雄氏の所説への疑問―」(『日本史研究』602、2012年)

アブストラクト:
先行研究では、日本政府内の併合論をめぐる対立を併合の時期をめぐる漸進的・急進的併合論として説明してきた。しかし、伊藤博文研究の進展とともに、伊藤の併合構想が、実際行われた併合とは違う「自治植民地」をモデルとしたという見解が登場してきている。伊藤の併合構想として引用される伊藤の「メモ」については、史料批判の側面からすでに水野春樹氏による指摘があったが、本報告では、この指摘を踏まえて『末松子爵家所蔵文書』における伊藤の「メモ」の保存形態や作成時期、内容を分析し、伊藤の韓国併合構想を再検討する。