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2015年8月例会

2015年8月例会

「近世日本人にとっての異国」

報告者と論題:

有坂 道子 氏 (京都橘大学)「文人の異国情報交流」

小田 真裕 氏 (大倉精神文化研究所)「藩地域の国学と異国情報」

日時:2015年8月1日(土)午後1時~午後5時

場所:

京都大学吉田キャンパス本部構内 総合研究2号館地下1階第8講義室

(京都市左京区吉田本町 市バス「京大正門前」または「百万遍」下車

下記サイトの地図中34番の建物http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/m

近年、江戸時代の特定の個人・集団がいかなる異国情報を入手し、ときに異国認識を形成するに至ったかについて、研究が進みつつある。むろん、彼らは特定の価値観にもとづき、それぞれの異国認識を持ったはずであるが、その認識が同時代の普遍的な社会情勢に根ざしているのも事実であろう。本例会では、あくまで趣味に徹して異国文物の収集・交換に努めた文人と、憂国や藩経営の文脈から異国に執着、ないしあえて身を離した国学の徒らを事例に、近世日本人の異国認識の実相、ないしその特質に迫りたい。好奇心、憧れ、そして無視、警戒、反発、これらがいずれも近世日本人が異国に向けた眼差しの一端であったとするならば、そのような複数の眼差しが交差しえた近世という時代をどのように理解したらよいだろうか。

 

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。お問い合わせは日本史研究会 075-256-9211