2016年9月例会
日 時 9月18日(日) 午後2時~6時
場 所 機関紙会館5階大会議室
(京都市上京区新町通り丸太町上ル東側
地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分
市バス府庁前下車すぐ)
テーマ 「維新変革における儒学と国家」
報告 池田勇太(山口大学)「元田永孚の西洋観と国家像」
奈良勝司(立命館大学)「会沢正志斎の秩序観と幕末政局」
コメント 前田勉(愛知教育大学)
従来、幕末維新期の政治思想は、この時期の政治動向や近代のナショナリズムとの連続・断絶との関係性のなかでしばしば言及されながらも、その政治思想における国家像が正面から論じられることは少なかった。最近の研究はその空白を埋めると同時に、維新変革の理解に対しても新しい展望を開きつつある。特に、儒学的国家像に関する研究の深化は著しく、これまで西洋化として論じられてきた維新変革を、儒教理念の実践として理解するという試みがなされている。それはまた、維新変革を通して実現された「近代」をトータルに捉えなおす試みであると言えるだろう。本例会ではこうした研究動向を踏まえて、会沢正志斎と元田永孚という二人の儒者を事例として、維新期の国家像の特質に迫りたい。
一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。
お問い合わせは、日本史研究会075-256-9211