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日本史研究会12月例会

日本史研究会12月例会 published on

「近世近代移行期の「地域資産」」

 

日時 2022年12月10日(土) 13時~17時30分

開催方法 オンライン開催(ZOOMを使用)

報告  

平下義記氏(広島経済大学)

「「陰徳」の会社経営と近代法―福山「義倉社」を中心に―」

大月英雄氏(滋賀県立公文書館)

「大水害と向き合う地域結社―滋賀県伊香西浅井郡相救社の罹災救助事業―」

コメント 今村直樹氏(熊本大学)

 

趣旨説明

近年の近世近代移行期地域史研究において、近世後期の民間社会で蓄積された「地域資産」が人々の生活の安定に寄与し、近代以降の住民自治や地域共同体を維持する機能を果たしていたことが注目されている。これらの研究では主にその持続性や連続性に着目する一方、地租改正による個別土地所有権の確立や近代法体系の整備といった移行期における社会編成原理の変容をどのようにふまえるのかについては、課題として残されている。

本例会では、近代法体系が整備されていくなかで、近世以来の「地域資産」の運用や管理体制がどのように変容したのか。また、これらの「地域資産」が住民の生活保障にどのような役割を果たしたのかを検討する。以上を通じて、移行期における社会変容の特質と地域の共同性のあり方について議論する場としたい。

 

*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本例会はオンライン形式で行います。参加無料。参加をご希望の方は12月7日(水)23:59までに下記の参加申込フォームよりお申込みください。

 

参加申込書フォームは下記 

日本史研究会12月例会 「近世近代移行期の「地域資産」」 (google.com)

 

 

問い合わせ先:kingendai.nihonshiken@gmail.com

 

日本史研究会2月例会

日本史研究会2月例会 published on

日時:2月5日(土)13時~17時半
場所:オンライン形式で開催(Zoomを使用)
テーマ:「近世畿内朝廷領支配の展開」
報告:高橋伸拓氏(茨木市立文化財資料館)
   「近世女院料の支配と京都代官(仮)」
   加藤明恵氏(神戸大学)
   「近衛家領摂津国伊丹郷町の領主支配と町運営(仮)」
   山田淳平氏(奈良県文化財保存課)
   「京郊地域からみた近世寺社領・公家領の性格(仮)」
コメント:村和明氏(東京大学)

趣旨説明:
近世の畿内近国は、様々な領主の所領が錯綜する地域であり、幕府広域支配と個別領主支配の二種の支配の実態解明など、研究蓄積が重ねられてきた。 その中で、朝廷領については、所領の散在性や相給の複雑性なども相俟って不明な点が多く残されていたが、近年ようやく本格的な研究が進められつつある。
本例会では、朝廷領支配の最新の研究成果に天皇・朝廷研究からのコメントを加え、近世畿内朝廷領支配の研究の現状・課題・展望を議論する場としたい。なお、この問題は、中世には全国に存在した天皇・公家領、近代以降の皇室御料との関係など、近世に留まらず前後の時代にも関連する論点を提供する。時代を問わず積極的な参加を望みたい。 

*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本例会はオンライン形式で行います。
参加無料。参加をご希望の方は、2月3日(木)までに、参加申し込みフォーム(https://forms.gle/TbL4SFrrnxbUXzby8)よりお申し込み下さい。

問い合わせ先:nihonshikenreikai0205@gmail.com

日本史研究会8月例会

日本史研究会8月例会 published on

「近世武家文化と牢人」

日時:8月22日(日)、13時~17時

場所:オンラインにて開催(Zoomを使用)

報告:兼平賢治氏(東海大学)
   「近世前期盛岡藩における牢人召抱えとその影響―文化にかかわって―」
   尾崎千佳氏(山口大学)
   「牢人から連歌師へ―西山宗因にみる牢人文芸の意義と特徴」
コメント:横田冬彦氏(京都大学名誉教授)

趣旨説明
 近年、近世史研究においては、特に近世前期の武家社会の分析が進み、「牢人」と呼ばれた存在を武家社会の中でどう位置づけるかについて議論がなされるようになってきている。また、文化史研究においては、寛永文化・元禄文化など近世前期の文化を論ずるにあたって武家の文化に着目する必要が提言されているが、その動向の中で牢人の役割をどうみるかも問題となろう。当該期の牢人たちのうちには、文芸に関与した者が少なからず存在していた。一方、そのような人物については、近世文学研究において、伝記的事実を含め詳細な研究が進展している。
 以上のような状況を踏まえ、歴史研究・文学研究の二つの視点から、近世前期の牢人について捉え直し、議論する場を設定した。各報告および議論を通じ、近世の武家社会及び文化についての認識の深化を図りたい。

*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン形式で行います。
参加無料。参加をご希望の方は、8月20日(金)までに参加申込フォーム https://forms.gle/JW5WBk69NPkMXC2KA よりお申し込みください。

前日までに、参加に必要なURL・ログインID・パスワード、レジュメ・注意事項をダウンロードできるURLを掲載したメールをこちらより送信いたします。日本史研究会のホームページに参加に必要なURLなどを掲載することはありません。Zoomはアプリとブラウザのどちらからでもご利用いただけます。

問い合わせ先:nihonshikenreikai822@gmail.com 

日本史研究会3月例会

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「地方における室町時代政治史の展開」

日時:3月21日(日)12時50分~18時

場所:オンラインにて開催(zoomを使用)

報告:荒木和憲氏「室町期北部九州の政治構造」(仮)   

   市川裕士氏「室町・戦国初期における安芸国人毛利氏と室町幕府・守護」(仮)  

   花岡康隆氏「信濃春近領をめぐる室町幕府・守護・国人」(仮)

   杉山一弥氏「十五世紀関東・奥羽の地域秩序」(仮)

 近年、各種史料集の刊行や自治体史編纂を契機とした史料環境の向上と相まって、室町時代政治史研究は列島各地を対象に活況を呈している。従来、注目されてきた守護権力の動向が精緻に明らかにされるとともに、室町幕府・鎌倉府・探題といった上位権力や、守護以外の奉公衆・国人などを広く視野に収めた議論が進められている。
 南北朝内乱の過程に規定され、室町幕府による支配が列島全域で均質に展開したわけではないことは、一定の共通認識となっている。とすれば、列島各地の政治史も、都鄙あるいは地域間で連動して独自の過程をたどり、後代にも影響を与えたことが予想される。しかし現在では、幕府を中心とする議論や他の地方を対象とする議論において、その研究成果が十分に共有されているとは言いがたい。各地で進められる成果を共有し、議論する「場」が求められているのではないだろうか。
 以上の問題関心に基づき、本例会では列島各地を対象とする最新の研究成果を共有し、地方を横断した議論を試みる。地方における室町時代政治史の深化を起点とし、前後の時期を含めた列島の歴史的展開を見通したい。

*新型コロナウィルス感染拡大防止の観点より、オンライン形式で行います。参加無料。

参加をご希望の方は、3月19日(金)までに参加申込フォームhttps://forms.gle/cNmQUDrZS2CqzAkf7よりお申し込みください。

20日(土)に、参加に必要なURL・ログインID・パスワード、レジュメ・注意事項をダウンロードできるURLを掲載したメールをこちらより送信いたします。日本史研究会のホームページに参加に必要なURLなどを掲載することはありません。Zoomはアプリとブラウザのどちらからでもご利用いただけます。

お問い合わせは日本史研究会例会担当(nihonshikenreikai321@gmail.com)まで

日本史研究会4月例会

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「古代における后の権能」
日時 4月25日(土)午後1時~5時
場所 京都大学文学部新館2階 第3講義室
   ※会場が変更となりました。変更後の会場は改めて告知いたします。
報告 遠藤 みどり氏(日本学術振興会特別研究員RPD)
   「日本古代キサキ制度の変遷」
   伴瀬 明美氏(東京大学史料編纂所)
   「日本における后位の特質をめぐって」
コメント
   石田 俊氏(山口大学)
 研究史上、古代后妃は女帝から国母へという形で、権能を発現する立場を変化させてきたとされている。すなわち令制以前の大后や令制下の皇后は天皇にとっての共同統治者であり、平安時代になると天皇の後見としての性格を強め国母として国政に関与するという理解である。さらに近年は、平安時代初期には皇后宮が内裏に取り込まれると皇后に後宮統治者としての性格が現れるという研究も注目されている。このように従来女帝研究が中心であった后妃研究に対し、近年は王権全体の中で后妃・後宮制度を捉えなおす研究が進められている。
しかし一方で、后位の権能がどういった根拠に由来し、どのように発現しうるのかという点については必ずしも深められてきたとはいえないのではなかろうか。本例会は、日本における后位について成立からその役割の変遷など、古代を通して后位がいかなる存在であったかを改めて問い直すものである。古代の后妃をテーマの中心に据えるが、近世朝廷研究からのコメントもいただき、当日は多様な視覚から古代の朝廷全体への理解を深める場としたい。

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。
お問合せは、日本史研究会(075-256-9211)まで。

※本例会は、昨今の新型コロナウイルスの影響に鑑み、延期とさせていただきます。報告者、参加者の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。代替日程につきましては、改めてご案内させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

日本史研究会9月例会

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「鎌倉幕府像の再検討」

日時 9月29日(日)午後1時~5時
場所 京都大学文学部新館2階 第3講義室
   (京都市左京区吉田本町 市バス「百万遍」下車すぐ)
報告 桃崎有一郎氏(高千穂大学)
   「初期鎌倉幕府のアイデンティティ模索と表現メディア開拓
      ─ 礼制×法制の二重螺旋が架橋する公武政権 ─」
   高橋典幸氏(東京大学)  
   「鎌倉幕府軍事編成の再検討」(仮)

 鎌倉幕府研究は、古くからの中世史の重要テーマである。東国国家論や権門体制論といった、国家論上の位置づけについて活発な議論がなされるとともに、いわゆる三段階論を基軸に幕府政治史の研究が進められてきた。さらに現在では、治承・寿永の内乱のなかでの鎌倉幕府成立史に注目が集まっている。こうしたなか本例会では、あらためて鎌倉時代を通じた幕府の政治史、権力としての実態を捉え直すことを試みる。当日の報告では儀礼や軍制に焦点をあて、国家論の再検討にもつなげる予定である。多様な視角による分析と当日の討論を通じて、新たな鎌倉幕府像の提示を目指したい。

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。
お問合せは、日本史研究会(075-256-9211)まで。

日本史研究会6月例会

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 「生きること」とジェンダー

日時 2019年6月23日(日)13:00〜17:00
場所 京都大学 文学部新館2階 第3講義室
  (市バス「京大正門前」「百万遍」下車すぐ)
報告 横山百合子氏(国立歴史民俗博物館)
  「遊女の群像─身分制解体期における“財”から“主体”への遊女の変容─」
   坂井博美氏(南山大学)
  「1950年代前後の日本における家事労働者」
コメント 高田実氏(甲南大学)

 2000年代以降の歴史学界では、新自由主義の進行や東日本大震災の発生を背景として、歴史のなかの「生きること」への関心を深めてきた。特に近年では、「メイクシフト・エコノミー」概念を手がかりに、限られた資源を用いて、生活をつなぐ人びとの主体的実践に注目が集まっている。
 このような研究動向を踏まえ、本例会では、売春や家事労働などの生業を通じて、歴史の転換期を生き抜いてきた女性の経験を取り上げる。歴史のなかの女性たちは、長らく発言の機会を奪われ、自分たちの声を史料として残すことが少なかった。そのような発話可能性の低い女性たちにとって、明治維新や敗戦直後の社会を生きるとは、どのような歴史的経験であったのか。身分や階級など、その時代特有の社会構造との連関を見据えつつ、ジェンダーの視点から「生きること」の歴史像を再構築してみたい。

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。
お問い合わせは、日本史研究会(075-256-9211)まで。

日本史研究会3月例会

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□3月例会「近世寺社参詣の諸相」

日時:3月30日(土)13時~17時
場所:京都大学文学部第7講義室
(市バス「京大正門前」または「百万遍」下車すぐ)
報告:
佐藤 顕 氏(和歌山市立博物館)「紀州藩領寺社の宗教活動と参詣者-道成寺・淡嶋神社を中心に-」
塚本 明 氏(三重大学)「近世の巡礼文化と地域社会-熊野街道沿いの史料から-」

 近世の寺社参詣をめぐる研究には豊富な蓄積があるが、近年になってより多彩な論点が出されるに至っている。かつて当該分野では、近世になると旅の大衆化および行楽への傾斜がみられるとされてきたのに対し、参詣者を迎える寺社の視点から、旅行者と宗教・信仰の問題を問い直す試みがなされている。また、旅の盛行に付随して地域社会が抱え込んだ諸種の問題についても、いわゆる地域社会論の進展と重なって、注目が集まっている。
 本例会は、こうした成果を踏まえて、改めて地域の視点を重視し、寺社参詣に関連する様々な要素を議論の俎上に乗せることを試みるものである。紀州地域を舞台に、参詣者と寺社の宗教活動や村々との関係に焦点を当てる。様々な視点から意見が出され、寺社参詣を糸口に、近世社会や地域史を論じる方法を模索する場としたい。

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。
問い合わせは、日本史研究会075-256-9211

日本史研究会12月例会

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「在地首長制論の行方」

日時 12月23日(日) 午後1時~6時

場所 京都大学吉田キャンパス本部構内

文学部新館2階第3講義室

(市バス「京大正門前」または「百万遍」下車すぐ)

 

報 告  服部一隆氏「律令公民制の実態と在地首長制」

磐下 徹氏「郡司と在地首長」

関連報告 栁田甫氏 「畿内政権論と在地首長制論

―史学史的視点から―」

コメント 石村智氏

 

1970年代初頭に提起された在地首長制論は、以後の研究に大きなインパクトを与えた。例えば在地首長制論を批判的に継承する研究の流れからは、村落首長制論が提起されるに至った。他方、日本史研究会古代史部会では1970年代後半以降、在地首長制論批判が展開されてきた。現在は在地首長制論が提起されてから既に40年以上が経過しているが、それに代わるような理論は未だにあらわれていない。近年、在地首長制をめぐる議論はやや低調になった感もあるが、この間に精緻な実証的研究は着実に積み重ねられている。また、在地首長制論が参照した人類学の研究も大きく進展しており、首長制の概念そのものも見直されている。こうした研究状況に鑑み、本例会では、今後いかに在地首長制論を継承・発展させていくべきか、あるいはそれに代わる理論を構築するべきかを模索するべく、議論を深めたい。

 

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。

お問い合わせは、日本史研究会 075(256)9211

日本史研究会9月例会

日本史研究会9月例会 published on

「アーカイブズの現場—地域史料と普及の側面から—」
日  時 2018年9月22日(土)14:30〜18:00

場  所 機関紙会館5階 大会議室(京都市上京区新町通り丸太町上ル東側)

    (地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分、市バス府庁前下車すぐ)

報  告 西向宏介氏(広島県立文書館)「文書館と地域史料(仮)」

      柳沢芙美子氏(福井県文書館) 「福井県文書館の情報提供と利用“普及”―県民・研究者・まだ見ぬ利用者へ―」

コメント 井口和起氏(福知山公立大学)

 


 2011年から施行された公文書管理法以後、各自治体においては、公文書管理条例の制定や、公文書館の設置が進められるなど、公文書を取り巻く状況に大きな変化が見られる。
 しかし、千葉県文書館問題に見られるとおり、歴史的公文書の保存・公開も含めた運用面では様々な課題が明らかになってきており、歴史学、アーカイブズ学、保存科学など、多分野間で協力しながら向き合うことが社会的に求められている。そしてこの間、東日本大震災の被災歴史資料保全活動や特定秘密保護法反対の取り組みなどを通じて、歴史学とアーカイブズ学との対話の手がかりは着実に積み重ねられている。
 そこで本例会においては、まずは文書館事業の諸局面を学び、そこから歴史学の役割を展望することを目指したい。

 

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。

お問い合わせは、日本史研究会075-256-9211