「古代における后の権能」
日時:2025年3月22日(土)13時~17時
※12時30分より会場受付を開始いたします。
場所:京都府立大学 合同講義棟3階 第7講義室
(京都市左京区下鴨半木町1-5 地下鉄烏丸線北山駅より徒歩5分)
※対面形式で実施いたします。オンラインでの配信はございません。
報告:遠藤 みどり氏(お茶の水女子大学)
「日本古代キサキ制度の変遷」
東海林 亜矢子氏(日本女子大学)
「摂関期の后権に関する一考察」(仮)
コメント:桜田 真理絵氏(明治大学)
研究史上、日本古代王権において権能を発現した女性の立場は、女帝から国母へと移り変わっていったとされている。すなわち令制以前の大后や令制下の皇后は天皇にとっての共同統治者であり、平安時代になると天皇の後見としての性格を強め国母として国政に関与するという理解である。さらに近年では、平安時代初期には皇后宮が内裏に取り込まれると皇后に後宮統治者としての性格が現れるという研究も注目されている。このように従来女帝研究が中心であった后妃研究に対し、近年は王権の中で后妃・後宮制度を捉えなおす研究が進められている。
一方で、后の権能がどういった根拠に由来し、どのように発現しうるのかという点については必ずしも深められてきたとはいえないのではなかろうか。本例会は、日本における后位について成立からその役割の変遷など、古代を通して后位がいかなる存在であったかを改めて問い直すものである。当日は多様な視角から古代の后への理解を深める場としたい。
一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。
※本会終了後には会場周辺にて懇親会を予定しております。奮ってご参加ください。
問い合わせ先:nihonshiken.kodai@gmail.com