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日本史研究会6月例会

日本史研究会6月例会 published on

 「生きること」とジェンダー

日時 2019年6月23日(日)13:00〜17:00
場所 京都大学 文学部新館2階 第3講義室
  (市バス「京大正門前」「百万遍」下車すぐ)
報告 横山百合子氏(国立歴史民俗博物館)
  「遊女の群像─身分制解体期における“財”から“主体”への遊女の変容─」
   坂井博美氏(南山大学)
  「1950年代前後の日本における家事労働者」
コメント 高田実氏(甲南大学)

 2000年代以降の歴史学界では、新自由主義の進行や東日本大震災の発生を背景として、歴史のなかの「生きること」への関心を深めてきた。特に近年では、「メイクシフト・エコノミー」概念を手がかりに、限られた資源を用いて、生活をつなぐ人びとの主体的実践に注目が集まっている。
 このような研究動向を踏まえ、本例会では、売春や家事労働などの生業を通じて、歴史の転換期を生き抜いてきた女性の経験を取り上げる。歴史のなかの女性たちは、長らく発言の機会を奪われ、自分たちの声を史料として残すことが少なかった。そのような発話可能性の低い女性たちにとって、明治維新や敗戦直後の社会を生きるとは、どのような歴史的経験であったのか。身分や階級など、その時代特有の社会構造との連関を見据えつつ、ジェンダーの視点から「生きること」の歴史像を再構築してみたい。

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。
お問い合わせは、日本史研究会(075-256-9211)まで。