皆様
公益社団法人部落問題研究所から〈書評シンポジウム〉のご案内を申し上げます。
部落問題研究所歴史研究会では、「部落問題は地域における民主主義の問題」という理解に立って、「地域・地域社会」の歴史的研究を主題の一つとしてきました。
一方、とくに阪神淡路大震災以後、激甚災害がうち続く中で、「地域・地域社会」は深刻な被害を受けていますが、被災対応の中で「地域・地域社会」の在りようとその意義が改めて認識されており、復旧・復興を進める際の焦点の一つになっています。
このような中、2011年の東日本大震災と福島原子力発電所事故からの復興の道を対象として、丹波史紀さんが『原子力災害からの複線型復興 被災者の生活再建への道』(明石書店、2023年)を刊行されました。
そこで、本書の刊行を承けて、下記の要領で〈書評シンポジウム〉を企画しました。
今年は元旦の能登半島地震・津波災害に始まり、日向灘地震が発生し、その後に「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)が出され、豪雨・台風10号による災害も続いています。
このような中、巨大災害と「地域・地域社会」について考える意味は極めて大きくなっています。
平日の開催ですが、ご参加いただきますようご案内申し上げます。
記
日 時 9月19日(木)13時~17時
会 場 公益社団法人部落問題研究所3階会議室/オンライン併用
※下記参照。いずれも事前申し込みが必要です。
問題提起 「現代日本の災害復興のあり方を問い直す
―丹波史紀『原子力災害からの複線型復興』を手がかりに―」
……岡田知弘氏(京都橘大学)
報 告 1 「複線型復興に向けて―福島原発事故の教訓から考える」
……除本理史氏(大阪公立大学)
報 告 2 「災害からの複線型復興
―災害などリスクにさらされた際にも 尊厳ある暮らしを支える―」
……丹波史紀氏(立命館大学)
現地報告1 「原発避難者の回復を支え続けるということ」
……服部育代氏(一般社団法人ほっと岡山)
現地報告2 「能登半島地震災害の現地から」
……木村吉伸氏(いしかわ自治体問題研究所)
現地報告3 「福島県原発事故被災地域の歴史資料救出とコミュニティ再生への地平」
……西村慎太郎氏(NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん)
※収容定員の関係で、会場ご参加は20名まで、申し込み順で受け付け、
20名に達した時点で締め切ります。
オンライン参加には人数制限はありませんが、9月14日(土)までにメールで
sorekara1951kokoro@sweet.ocn.ne.jp (世話人・竹永三男)宛に申し込んでください。
「招待メール」をお送りします。」