「地方における室町時代政治史の展開」
日時:3月21日(日)12時50分~18時
場所:オンラインにて開催(zoomを使用)
報告:荒木和憲氏「室町期北部九州の政治構造」(仮)
市川裕士氏「室町・戦国初期における安芸国人毛利氏と室町幕府・守護」(仮)
花岡康隆氏「信濃春近領をめぐる室町幕府・守護・国人」(仮)
杉山一弥氏「十五世紀関東・奥羽の地域秩序」(仮)
近年、各種史料集の刊行や自治体史編纂を契機とした史料環境の向上と相まって、室町時代政治史研究は列島各地を対象に活況を呈している。従来、注目されてきた守護権力の動向が精緻に明らかにされるとともに、室町幕府・鎌倉府・探題といった上位権力や、守護以外の奉公衆・国人などを広く視野に収めた議論が進められている。
南北朝内乱の過程に規定され、室町幕府による支配が列島全域で均質に展開したわけではないことは、一定の共通認識となっている。とすれば、列島各地の政治史も、都鄙あるいは地域間で連動して独自の過程をたどり、後代にも影響を与えたことが予想される。しかし現在では、幕府を中心とする議論や他の地方を対象とする議論において、その研究成果が十分に共有されているとは言いがたい。各地で進められる成果を共有し、議論する「場」が求められているのではないだろうか。
以上の問題関心に基づき、本例会では列島各地を対象とする最新の研究成果を共有し、地方を横断した議論を試みる。地方における室町時代政治史の深化を起点とし、前後の時期を含めた列島の歴史的展開を見通したい。
*新型コロナウィルス感染拡大防止の観点より、オンライン形式で行います。参加無料。
参加をご希望の方は、3月19日(金)までに参加申込フォームhttps://forms.gle/cNmQUDrZS2CqzAkf7よりお申し込みください。
20日(土)に、参加に必要なURL・ログインID・パスワード、レジュメ・注意事項をダウンロードできるURLを掲載したメールをこちらより送信いたします。日本史研究会のホームページに参加に必要なURLなどを掲載することはありません。Zoomはアプリとブラウザのどちらからでもご利用いただけます。
お問い合わせは日本史研究会例会担当(nihonshikenreikai321@gmail.com)まで