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日本史研究会3月例会

日本史研究会3月例会 published on

□3月例会「近世寺社参詣の諸相」

日時:3月30日(土)13時~17時
場所:京都大学文学部第7講義室
(市バス「京大正門前」または「百万遍」下車すぐ)
報告:
佐藤 顕 氏(和歌山市立博物館)「紀州藩領寺社の宗教活動と参詣者-道成寺・淡嶋神社を中心に-」
塚本 明 氏(三重大学)「近世の巡礼文化と地域社会-熊野街道沿いの史料から-」

 近世の寺社参詣をめぐる研究には豊富な蓄積があるが、近年になってより多彩な論点が出されるに至っている。かつて当該分野では、近世になると旅の大衆化および行楽への傾斜がみられるとされてきたのに対し、参詣者を迎える寺社の視点から、旅行者と宗教・信仰の問題を問い直す試みがなされている。また、旅の盛行に付随して地域社会が抱え込んだ諸種の問題についても、いわゆる地域社会論の進展と重なって、注目が集まっている。
 本例会は、こうした成果を踏まえて、改めて地域の視点を重視し、寺社参詣に関連する様々な要素を議論の俎上に乗せることを試みるものである。紀州地域を舞台に、参詣者と寺社の宗教活動や村々との関係に焦点を当てる。様々な視点から意見が出され、寺社参詣を糸口に、近世社会や地域史を論じる方法を模索する場としたい。

一般来聴歓迎。予約不要。入場無料。
問い合わせは、日本史研究会075-256-9211