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日本史研究会12月例会

日本史研究会12月例会 published on

「歴史の創造・伝承の形成 ―史料の可能性を広げる―」
日時:2023年12月10日(日) 13時~17時30分
場所:京都大学吉田南構内総合人間学部棟1102教室
   (京都市左京区吉田本町 市バス「京大正門前」下車後徒歩5分)
   ※完全対面形式で実施いたします。オンラインでの配信はございません。

報告:桐田 貴史氏(石水博物館・名古屋大学大学院博士後期課程)
   「「日本紀の家」の偽史生成―吉田家による神階勘進を素材として―」
   間枝 遼太郎氏(日本学術振興会特別研究員PD)
   「偽書から生まれる〈歴史〉―『先代旧事本紀大成経』の影響―(仮)」
   古畑 侑亮氏(親鸞仏教センター)
   「幕末・明治初期における「好古家」の蒐集活動と中世史研究(仮)」
コメント:山本 英二氏(信州大学)

 近年、一般に偽文書や偽史と呼ばれるような史料への関心が高まっている。一方で史料論は、その史料が真か偽か、語る内容が虚か実かのみを判断する段階から離れ、新たな局面を迎えた。後世に作成された文書や系図、伝承など、一般的に慎重な史料批判が必要とされるものを、単なる虚構と断じるのではなく、その史料が作成された意図や背景、過程に踏み込むことによって、より豊かな時代像が描かれるようになっている。
 本例会ではこうした関心や研究動向などを踏まえ、若手研究者を中心に、日本史学から二名と、隣接分野である国文学から一名を報告者として招いた。精力的に活躍する報告者のそれぞれの手法・成果を、分野・時代を横断して共有し、史料の可能性を広げる場としたい。

*本例会は完全対面形式で実施いたします。オンラインによる配信の予定はございませんのでご了承ください。参加無料。
問い合わせ先:nihonshiken.medieval.2@gmail.com