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2017年4月例会

2017年4月例会 published on

安丸民衆史研究の原点と現在

  倉地克直氏「安丸さんの「民衆思想」論と現在」

  上野大輔氏「近世前期における通俗道徳と禅心学」

  上田長生氏「近代化と天皇像」

  永岡崇氏「近代国家と民衆宗教という参照系」

  福家崇洋氏「安丸思想史の射程」

 

 戦後の歴史学を代表して、現代社会に通底する精神状況を歴史的にあぶり出してきた安丸良夫氏の影響の大きさは、言うまでもない。民衆世界の日常性や規範意識といった対象を史料の読解を通じて明らかにする営みは初期の作品から一貫しており、そこに同時代における多様な経験と知的格闘があったこともつとに知られる。とはいえ、氏の研究と向き合うとき、史料をふまえた歴史像およびその位置付けを見直す試みは、これまで十分であっただろうか。本例会では、現在の研究状況・史料環境にもとづき、安丸史学の方法と実証性を改めて検証し、史学史的位置を問い直す。氏の研究の出発点でもある京都にて、批判的継承のための立脚点をともに考え、今後につなげる礎としたい。

日時 4月16日(日)10時半~17時

場所 京都大学吉田キャンパス本部構内文学部新館2階第3講義室

   京都市左京区吉田本町 市バス「京大正門前」または「百万遍」下車

   下記サイトの地図中8番の建物

          http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

入場無料。一般来聴歓迎。予約不要。 お問い合わせは日本史研究会075-256-9211