日本史研究会7月例会
「西八条邸の過去・現在―平家権力と邸宅―」
六波羅と並ぶ平氏の拠点・西八条邸の大部分はかつて、現在の梅小路公園に所在していた。西八条邸は平清盛の妻・時子の日常の居所であり、治承三年(一一七九)のクーデタでは清盛が軍事指揮をとった場でもある。現在、当地とその隣接地において、某社の水族館設置計画および京都市の「梅小路公園再整備の方向性(案)」が策定され、景観が改変されつつある(詳細は本誌五六七、五七三号)。これらは当地の歴史的意義を十分踏まえたものとはいえず、京都を基盤とする学術団体としては看過し得ない事態である。
そこで本例会では、文献史学のみならず、考古学・建築史など多角的な視野から、西八条邸の歴史的意義を問い直す。さらには一箇の史跡を舞台とした学際研究、学問の社会貢献のあり方を提示したい。
日時 7月17日(土) 午後1時~5時
場所 京大会館2階210号室(京都市左京区吉田河原町15-9)
京都駅より市バスD2のりば(206)「京大正門前」下車 徒歩7分
三条京阪より京都バス17番のりば出町柳経由系統「荒神橋」下車 徒歩2分
京阪線「神宮丸太町駅」下車 徒歩7分
テーマ 「西八条邸の過去・現在―平家権力と邸宅―」
報 告
山田 邦和氏(同志社女子大学教授)
「平安京左京八条の考古学的検討」
川本 重雄氏(京都女子大学学長)
「西八条と平家一門の屋敷」
髙橋 昌明氏(本会代表委員・神戸大学名誉教授)
「平家の西八条邸とその後」
入場無料。一般来聴歓迎。
お問い合わせは、日本史研究会