日本史研究会が主催するさまざまな活動、共催のイベントなどをご案内します。
平安京・京都研究集会
平安京・京都研究集会
連続シンポジウム 中世京都と室町政権の首府構想②
〝室町〟エリアの歴史的位置─新都市域形成における政治史・宗教史的諸要因─
14世紀末~15世紀初頭にかけて足利義満が確立した公武融合型の統一政権=室町政権については、様々な学問分野・切り口に基づいて近年特に著しく研究が進展してきました。しかしその一方で、全く新たな問題点・論点や通説の書き換えを迫る多様な成果が数多く現れ、一般にはもちろん、研究者でさえ全体像を把握・共有するのが困難になりつつあるのが現状です。
そこで本年度は平安京・京都という前近代都市を読み解こうとする立場から、室町政権の2大拠点(首府)であった〝北山〟エリアと〝室町〟エリアを2回にわたって取り上げ、その歴史的位置を歴史学(特に政治史・宗教史)・文学・考古学という3分野から多角的に、最新の研究水準に基づいて総括的に位置づけ直すことを試みます。
今回は前回の「〝北山〟エリアの歴史的位置」の成果を踏まえ、室町政権の主導者の代名詞というべき「室町殿(第)」(花御所)を中心とした新たな都市域形成の過程を、近接する持明院殿・相国寺との地政学的関係を意識しつつ、最前線の研究者による報告・コメントや参加者との討論を通じて、各分野が学際的に協働する方法論や、その先に見えてくる新たな歴史像を展望します。
日時: | 2012年11月4日(日) 13: 00~17:00 | |
会場: | 機関紙会館 5F大会議室 | |
京都市上京区新町通丸太町上ル東側(日本史研究会事務所の建物) | ||
|
||
http://homepage2.nifty.com/kikanshi-keiji/kaizyou.html | ||
内容(報告者五十音順。論題は仮題ですので、変更されることがあります) | ||
〔研究報告〕 | ||
家永遵嗣氏(学習院大学、中世史)「持明院統と足利義満」 | ||
浜中邦弘氏(同志社大学歴史資料館、考古学)「相国寺旧境内の発掘調査 ─出土遺物を主に─」 | ||
原田正俊氏(関西大学、中世史)「室町殿と相国寺の仏事法会」 | ||
〔質疑・討論〕 | ||
(コーディネート:桃崎有一郎) |
*事前の申込不要。一般来聴歓迎(当日、資料代〔数百円程度〕をいただきます)
主催 平安京・京都研究集会(http://ucrc.lit.osaka-cu.ac.jp/niki/kenkyu/staff.html)
後援 日本史研究会