近現代史部会は、毎月1、2回程度の部会を中心に活動しています。
部会は原則として、木曜日の午後6時半から9時ごろまで、おもにオンライン・日本史研究会事務所会議室で開催し、1時間程度の研究報告の後、討論をするという形式で行っています。参加者は関西各所の大学院生やオーバードクターなどが中心ですが、最近ではオンラインを併用することによって、中堅層以上、他地域の方々にも積極的に参加していただいております。報告内容は幕末から第二次世界大戦後までの長いスパンを対象としており、分野も多岐にわたります。また、他部会・他学会との合同部会や、「外国」史・隣接諸学に関する企画なども開催しています。また、こうした部会活動を通じて、「日本近現代史」研究の現状と課題に関する相互理解を深め、「歴史学」のあり方や今日的意味などについても考えていこうと努力しています。
これらの部会活動には、部会員に限らず、どなたでも参加できます。多様な研究関心をもった人々が多く集い、活発な議論を行い、盛んに交流する、充実した研究活動の場として部会を運営していきますので、積極的にご参加ください。また、研究報告のご希望も随時受け付けておりますので、その際には是非ともご一報いただきますようお願いいたします。
ご案内
部会案内は、年額500円の部会費をお支払いくだされば、メール配信にてどなたにでもお送りします。左記の研究委員に直接お渡しいただくか、郵便振替口座(01000-3-19958 日本史研究会近現代史部会)をご利用ください。その他、部会に対するご意見やお問い合わせなどございましたら、研究委員までご連絡ください。(kingendai.nihonshiken@gmail.com)
近現代史部会活動方針
1. 現代社会における歴史学の意義と課題を意識した部会運営に努める。近現代史研究の水準を向上させるため、研究をめぐる討論と発信の場として、月1回以上部会を開催する。また、書評会や合同部会などを開き、研究の進展に沿った幅広い活動を目指す。
2. 大学院生および若手研究者に研究報告と交流の機会を提供し、学問の新たな担い手を育成する。そのために他学会との連携を密にし、卒業論文報告会、修士論文報告会、サマーセミナー等の開催に尽力する。
3. 近現代史研究におけるテーマの多様性を踏まえ、隣接諸科学との学問的交流を積極的にすすめる。
4. 歴史学と社会との接点を維持発展させるため、学校教育や博物館、アーカイブズなどからの参加者を募る。また相互に現状の理解を図る。
5. 部会の研究報告や活動内容が速やかに発信されるよう、引き続き会員への周知および会誌への掲載に努力する。
6. 通常ならば参加できない方が参加可能になるといったオンライン方式によるメリットを活かし、今後も柔軟かつ積極的な部会運営に取り組む。
2017年度大会共同研究報告業績検討会
日時:2017年5月3日(水)14:00〜 *通常と開始時間が異なりますのでご注意ください。
場所:機関紙会館2階会議室
(地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分/市バス府庁前下車すぐ)
報告①:藤井崇史氏
「久保田裕次氏の業績検討」
〈参考文献〉久保田裕次『対中借款の政治経済史ー「開発」から二十一ヵ条要求へー』(名古屋大学出版会、2016年)
報告②:十河和貴氏
「宮地忠彦氏の業績検討」
〈参考文献〉宮地忠彦『震災と治安秩序構想ー大正デモクラシー期の「善導」主義をめぐってー』(クレイン、2012年)
日時:4月20日(木)18:00~ ※通常と開始時間が異なりますのでご注意ください。
場所:機関紙会館2階会議室
(地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分/市バス府庁前下車すぐ)
報告:平野明香里氏(奈良女子大学博士課程)
「平泉澄の歴史理論の展開—大正末期から終戦時を中心に—」
参考文献:
・永原慶二『皇国史観』(岩波書店、1983年)
・若井敏明『平泉澄—み国のために我つくさなむ』(ミネルヴァ書房、2006年)
・昆野伸幸『近代日本の国体論—“ 皇国史観”再考』(ぺりかん社、2008年)
日時:2017年1月26日(木)18:30~21:00
場所:機関紙会館2階会議室 (京都市上京区新町通丸太町上る春帯町350)
報告:濱田恭幸氏
「「難治県」の解体過程―明治10年代の「大石川県」を通して―」(仮)
参考文献:
・中村尚史『日本鉄道業の形成―1869~1894年』(日本経済評論社、1998年)
・奥田晴樹「金沢の士族と授産事業」(橋本哲哉編『近代日本の地方都市―金沢/城下町から近代都市へ―』日本経済評論社、2006年)
・堤啓次郎『地方統治体制の形成と士族反乱』(九州大学出版会、2010年)
日時:2016年12月9日(金)14:00~
場所:機関紙会館2階会議室 (京都府京都市上京区新町通丸太町上る春帯町350)
報告者:青山忠正氏
*大会共同研究報告者の内山一幸氏、コメント報告者の奥村弘氏・西川誠氏も参加されます。
大会1日目の終了後に、近現代史部会の懇親会を下記のとおり開催しますので、ご案内申し上げます。
皆さまお誘いあわせの上、ぜひご参加ください。
日時:10月8日(土)18時~
会場:うまいもん酒家 鼓 JR西口本店(http://r.gnavi.co.jp/k194100/)
大阪府茨木市西駅前町8-7(JR茨木駅西口から徒歩1分)
会費:4000円程度
近現代史部会 大会共同研究報告 第2回準備会
日時: 2016年9月4日(日)14:00~
場所: 機関紙会館2階会議室
(京都市上京区新町通り丸太町上ル東側)
- 報告: 内山一幸氏「旧誼と朝臣―明治零年代における天皇・華族・士族―」
- ≪参考文献≫
・大久保利謙『華族制の創出』(吉川弘文館、1993年)
・落合弘樹『明治国家と士族』(吉川弘文館、2002年)
・三谷博『明治維新を考える』(有志舎、2006年)
2016年度大会近現代史部会の共同研究報告者は内山一幸氏、コメントは奥村弘氏・西川誠氏、司会は飯塚一幸氏です。奮ってご参加ください。
近現代史部会 第2回卒業論文報告会
※大阪歴史学会近代史部会・大阪歴史科学協議会帝国主義研究部会と共催
日時 2016年8月6日(土)11:00~ ※第一回目と開始時間が異なるのでご注意下さい
場所 機関紙会館2階会議室
京都市上京区新町通り丸太町上ル東側
(地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分/市バス府庁前下車すぐ)
報告① 11:00~11:50 ※報告30分・質疑20分(以下同)
林和樹氏(京都大学)
「明治前期における鉄道の論理と地域の論理―日本鉄道八戸支線の検討―」
〈参考文献〉
・青木栄一「鉄道忌避伝説に対する疑問」(日本地理教育学会編『新地理』29―4、帝國書院、1982年)
・宇田正「明治前期東北幹線鉄道建設計画と地方事情―史料紹介を中心に―」(『追手門経済論集』4―1、1969年)
・八戸市史編纂委員会編『新編八戸市史通史編Ⅲ近現代』第1章(八戸市、2014年)
報告② 12:00~12:50
苧野瑞生氏(大阪大学)
「明治期キリスト者のアジア主義―大日本海外教育会を中心に―」
〈参考文献〉
・稲葉継雄「京城学堂について―旧韓末日語学校の一事例―」(『日本の教育史学:教育史学会紀要』29、1986年)
・松谷基和「明治期クリスチャンと朝鮮開化派―キリスト教徒アジア主義の交錯―」(『アジア主義は何を語るのか』ミネルヴァ書房、2013年)
・中川未来『明治日本の国粋主義思想とアジア』(吉川弘文館、2016年)
報告③ 14:00~14:50
石塚洋介氏(京都大学)
「近代日本における結核対策の構想とその実際―明治末期から昭和初期―」
〈参考文献〉
・小松良夫「明治以後の結核史をいかに区分したらよいか」(『医学史研究』第1号、1960年)
・青木純一『結核の社会史―国民病対策の組織化と結核患者の実像を追って』(御茶の水書房、2004年)
・常石敬一『結核と日本人―医療政策を検証する』(岩波書店、2011年、特に第二章)
報告④ 15:00~15:50
立花大咲氏(京都大学)
「『協力内閣』運動と『憲政常道』の転換点」
〈参考文献〉
・坂野潤治「『憲政常道』と『協力内閣』」(『近代日本の外交と政治』研文出版、1985年)
・小山俊樹「『協力内閣』構想と元老西園寺公望」(『史林』84号、2001年)
・川田稔『満州事変と政党政治 軍部と政党の激闘』(講談社、2010年)第8章
報告⑤ 16:00~16:50
松原章太氏(同志社大学)
「神武天皇「聖蹟」試論」
〈参考文献〉
・森本和男「明治天皇聖跡と国民精神総動員」(『文化財の社会史』彩流社、2010年)
・鈴木良編『奈良県の百年』(山川出版社、1985年)
近現代史部会 大会共同研究報告 第1回準備会
日時: 2016年7月17日(日)14:00~
場所: 機関紙会館2階会議室
(京都市上京区新町通り丸太町上ル東側)
- 報告: 内山一幸氏「旧誼と朝臣―明治零年代における天皇・華族・士族―」(仮)
- ≪参考文献≫
・大久保利謙『華族制の創出』(吉川弘文館、1993年)
・真辺将之「明治期『旧藩士』の意識と社会的結合―旧下総佐倉藩士を中心に―」(『史学雑誌』114-1、2005年)
近現代史サマーセミナーとは、大阪歴史科学協議会帝国主義研究部会・大阪歴史学会近代史部会・日本史研究会近現代史部会の有志による実行委員会が毎年主催する、研究報告会・書評会・フィールドワークを軸とする合宿形式のイベントです。
今年は以下の要領で開催します。どうぞ奮ってご参加下さい。
【日時】2016年9月10~11日(土~日)
集合 東舞鶴駅北口(12:30)
【1日目】書評・研究報告(13:00~)
・書評
対象:白川哲夫『「戦没者慰霊」と近代日本 殉難者と護国神社の成立史』(勉誠出版、2015年)
評者:原田敬一氏(佛教大学)、山口一樹氏(立命館大学)
※書評会には著者の白川氏も来られます。
・研究報告
朴海仙氏(立命館大学)「帝国の民衆―大本教と普天教を中心に―(仮)」
【2日目】研究報告・フィールドワーク(9:30~)
・研究報告
橋本紘希氏(名古屋大学)「国家における「歴史」の形成と地域―長慶天皇陵治定問題を題材として―(仮)」
・フィールドワーク
対象:舞鶴市東地区・舞鶴引揚記念館
【会場・宿泊】
会場 舞鶴東コミュニティセンター1階会議室
(京都府舞鶴市浜2021番地 会場には駅からタクシーで向かいます)
宿泊 ポートシャインホテル
(京都府舞鶴市溝尻140-1 東舞鶴駅北口徒歩17分)
【参加費】15,000円(全日程参加の場合)
【定員】30名程度
【申込期間】7月1日~定員到達次第
【参加受付】サマーセミナー実行委員・濱田恭幸
kansai910kindaisamasemi◆gmail.com(送信する際は◆を@に変換してください)