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日本史研究697号(2020年9月)

日本史研究697号(2020年9月) published on
2020年度日本史研究会大会に向けて 研究委員会

大会テーマ 「転換期」における日本史研究

全体会シンポジウム テーマ 「転換期」の天皇・天皇制研究

若松正志/瀬畑 源

共同研究報告

第1会場 ───樋笠逸人/前田英之
第2会場 ───松尾晋一/木土博成
第3会場 ───山口明日香/高柳友彦

研  究

文官高等試験実施初期における文部省の官僚任用
 ―文部官僚像の再検討―
松谷昇蔵

書  評

古市 晃著『国家形成期の王宮と地域社会
      ―記紀・風土記の再解釈―』
佐藤長門
谷口雄太著『中世足利氏の血統と権威』 山田康弘
鬼嶋淳著『戦後日本の地域形成と社会運動
      ―生活・医療・政治―』
本井優太郞

公開要望書

国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲拡大による知識情報基盤の充実を求めます


部会・委員会ニュース

【要申込】連続講座 転換期を生きた梟雄たち

【要申込】連続講座 転換期を生きた梟雄たち published on

特別公開展「本能寺の変と将棋」関連イベントとして、連続講座「転換期を生きた梟雄たち」を下記のとおり開催します。

連続講座「転換期を生きた梟雄たち」
 【内容】
  ・基調講演「織田信長と松永久秀」
    日時:11月28日(土)14:00~15:30
    講師:天野 忠幸氏(天理大学准教授)

  ・歴史講座「医療人・明智光秀
            ~生蘇散(せいそさん)の発見~」
    日時:11月15日(日)14:00~15:30
    講師:石川 美咲(当館学芸員)

  ・歴史講座「本能寺の変後の柴田勝家」
    日時:12月12日(土)14:00~15:30
    講師:大河内 勇介氏(福井県立歴史博物館学芸員)
   
 【場所】
  いずれも福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館講堂

 【定員】
  各回40名(事前申込が必要。抽選)

 【その他】
  聴講無料  
  ご来館の際は、マスク着用およびアルコールによる手指消毒な
  ど、新型コロナウイルス感染防止にご協力下さい。
  新型コロナウイルス感染状況によっては、開催時期が変更にな
  ることがあります。

 【申込方法・締切】
  往復はがきにて、以下(1)~(6)の事項をご記入の上、
  下記郵送先までご郵送ください。
   (1)参加を希望する講座の日程・演題
   (2)住所
   (3)氏名
   (4)人数(3名まで)
   (5)電話番号
   (6)メールアドレス
   ※往復はがき以外での申し込みは受け付けません
   ※往復はがき1枚にて1講座のみの受付となります
    (すべての講座に申し込む場合は、
     3通に分けてお申し込みください)

  締切:3講座いずれも11月2日(月)申込〆切
     (当日消印有効)です。

【問い合わせ先・郵送先】
  福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
  電 話:0776-41-2301
  メール:asakura@pref.fukui.lg.jp

 <当館フェイスブックでも情報更新中>
 https://www.facebook.com/IchijodaniMuseum

http://asakura-museum.pref.fukui.lg.jp/030_event/detail.php?id=353

歴史学関係学会ハラスメント防止宣言

歴史学関係学会ハラスメント防止宣言 published on

 一般に、ハラスメントは、性別、社会的身分、人種、国籍、信条、年齢、職業、学歴・職歴、身体的特徴など個人の人格にかかわる言動によって、あるいは力関係や優越的地位を利用して個人に不利益・不快感を与え、その尊厳を損なうすべての行為を指します。セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、マタニティ・ハラスメント、モラル・ハラスメント、アルコール・ハラスメントなど様々なハラスメントはようやく社会的に認知されるようになっています。また、近年ではソーシャルメディアの発達とともに、インターネット上での誹謗中傷も大きな社会問題になっています。ハラスメントを防止することは、個人の人格と人権を尊重することであり、その重要性は学問の世界でも例外ではありません。

 すでに数多くの大学・研究機関では、ハラスメントを防止するためのガイドラインが作成され、改善のための取り組みと、また残念ながらなお数多く発生する様々な事件への対処が行われています。しかし、学問・研究活動は大学・研究機関だけではなく、それらの組織を超えて連携・協同する学会によっても成り立っています。歴史学関係の学会も、大会・例会・シンポジウム・学会誌編集発行などの様々な組織運営活動を通じて、歴史研究者がその研究成果を発表し、互いに議論する場を提供しています。その活動は、大学・研究機関に所属しない歴史研究者によっても、あるいは教育・出版関係など広く社会一般に及ぶ様々な立場の関係者によっても担われています。ハラスメントは被害者の自由な意見表明や研究活動・組織運営活動を萎縮させます。それは民主的で自由・平等を基本とする学会活動の健全な発展を阻害するものです。

 歴史学関係学会は学問の発展のために、ハラスメント防止の取り組みに積極的に協力することが求められるでしょう。本ハラスメント防止宣言に賛同する歴史学関係学会は、歴史学の発展と歴史学関係学会に携わる関係者の人格と人権の尊重のために、各学会会員にハラスメントの防止をよびかけ、啓発活動に取り組み、ハラスメントのない自由闊達で平等な歴史研究活動の実現に努めることをここに宣言します。

2020年7月15日

日本歴史学協会       
岩手史学会         
京都民科歴史部会      
上智大学史学会       
駿台史学会         
総合女性史学会       
地方史研究協議会      
東欧史研究会        
東京歴史科学研究会     
同時代史学会        
奈良歴史研究会       
日本史研究会        
パブリックヒストリー研究会 
東アジア近代史学会     
法政大学史学会       
歴史学研究会        

2021年度会費納入のお願い

2021年度会費納入のお願い published on

平素より日本史研究会の活動に御賛同・御協力を賜り、誠にありがとうございます。

日本史研究会は、2020年9月号(697号)より新年度(2021年度)となります。
2020年9月~2021年8月(697~708号)分の会費のお振込みを下記送金先までお願いいたします。
日本史研究会は自動継続です。696号で退会(定期購読の停止)を御希望の方は、2020年9月10日(木)までにメール・FAX・郵送などでその旨をお知らせください。

❇︎『日本史研究』696号に同封いたしました「『日本史研究』会費納入のお願い」におきまして、「ゆうちょ口座をお持ちの方は、口座間送金(払込取扱票を使用しない)を選べば手数料無料です」と記しておりますが、こちらは誤りでした。2020年4月よりATMでのお支払いには1件100円の手数料がかかります。お詫びして訂正いたします。 御迷惑・御心配をおかけし、大変申し訳ございません。

■送金先■

1.郵便振替の場合

01070-6-25712番

*ゆうちょダイレクトなどで入力される場合は、真ん中の6は入力不要です。

2.銀行振込の場合

京都銀行 府庁前支店(普通)835974 日本史研究会 代表 横田 冬彦

■各種会費一覧■

個人会費 8,500円
若手会費(生年が1991年以降で希望される方) 5,000円
連名会費 9,350円
海外会費 9,500円

2020年度日本史研究会総会・大会

2020年度日本史研究会総会・大会 published on

◆2020年度大会に参加申込みされた方へ◆
 10月7日(水)に総会・全体会シンポジウム・共同研究報告にご参加いただくためのZoomミーティング・Zoomウェビナーの接続情報をメールにてお送りいたしました。
 参加申込みされた方で、ご登録のメールアドレスに届いていない方がいらっしゃいましたら、nihonshiken2020@gmail.comまでお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 なお、迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性がありますので、そちらもご確認ください。

2020年度日本史研究会総会・大会

期日:2020年10月10日(土)・ 11日(日)

*本年度は,新型コロナウイルス感染症予防の観点から,事前申込制によるウェブ会議システムを活用した「オンライン方式」で行う予定です。

*申込方法はこちらをご確認ください。

締め切り:9月30日(水)10月5日(月)まで延長します。締め切りました。

大会レジュメ・ZoomURLは10月7日(水)にメールにて送信いたします。

◇なお、大会終了後のレジュメ公開・配布はございませんので、ご了承ください。

◆大会に関するお問い合わせはこちら→nihonshiken2020@gmail.com

 

大会テーマ 「転換期」における日本史研究

 

10月10日(土)

総  会       9時~11時30分

全体会シンポジウム 13時~17時15分

テーマ 「転換期」の天皇・天皇制研究

 「近世中後期における朝廷文化の広がり」  若松正志

 「敗戦直後の宮内省の天皇制政策―昭和天皇「戦後巡幸」前期(1946年)に焦点をあてて―」瀬畑 源

10月11日(日)

共同研究報告

[第一会場]

 古代史部会 報告 9時30分~11時   討論 13時30分~15時

  「平安貴族社会における文化的規範意識の変容」  樋笠逸人

 中世史部会 報告 11時10分~12時40分 討論 15時15分~17時

  「鎌倉期の荘園制と複合的荘域」  前田英之

[第二会場]

 近世史部会 報告 10時30分~15時   討論 15時15分~17時

  「「長崎御番」と幕藩関係―綱吉政権期を中心に-」  松尾晋一

  「宝永正徳期の幕薩琉関係」  木土博成

[第三会場]

 近現代史部会 報告・討論 10時~17時(昼休みを含む)

  「戦前日本の漁業発展と水産資源-トロール・機船底曳網漁業を中心に-」  山口明日香

  「近代日本における資源利用の相克と地域社会-温泉資源を事例に-」  高柳友彦

   コメント:中西 聡

 

*書籍展示はオンライン展示を予定しています。

 

本年の大会は終了いたしました。ありがとうございました。

日本史研究696号(2020年8月)

日本史研究696号(2020年8月) published on

研  究

日露戦後の海軍将校による著作活動
    ―小栗孝三郎とその周辺―
小倉徳彦

研究展望

中近世移行期村落論の課題 高木純一

書  評

森 茂暁著『懐良親王
    ―日にそへてのかれんとのみ思ふ身に―』
三浦龍昭
芹口真結子著『近世仏教の教説と教化』

小林准士

宮下和幸著『加賀藩の明治維新
   ―新しい藩研究の視座 政治意思決定と「藩公議」―』
笹部昌利
繁田真爾著『「悪」と統治の日本近代
    ―道徳・宗教・監獄教誨―』
福島栄寿


例会・部会・委員会ニュース

2020年度日本史研究会総会・大会 「オンライン開催」のお知らせ

2020年度日本史研究会総会・大会 「オンライン開催」のお知らせ published on

 2020年10月10日(土)・11日(日)に京都大学吉田キャンパスにて開催を予定しておりました2020年度日本史研究会総会・大会ですが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、事前申込制によるウェブ会議システム(Zoom)を活用した「オンライン方式」で行うこととなりました。

 本会ホームページ上の「会員のみなさんへ」(2020年4月18日)などでもお伝えしてまいりましたように、新型コロナウイルス感染症の拡大により、本年2月以来、本会活動も大きな影響を受け、さまざまな対応策を講じてまいりました。本年度総会・大会についても、適切な感染予防措置をとったうえで、集会・対面型(人数制限)とオンライン方式を併用して実施する準備を進めておりました。しかしながら、7月以降の感染再拡大の状況を受け、多くの人に安全に参加していただけるよう、総合委員会において、「オンライン方式」のみで実施することに決定いたしました。

 参加申込は、以下のリンクでアクセスしたGoogleフォームからのみ受け付けます。

 

https://forms.gle/kxvri5YT8dpRt7K79

 

 申込締め切りは9月30日10月5日とさせていただきます。締め切りました。ただし、Zoomに登録可能な人数に限りがあるため、各会場とも先着500名までとし、上限に達した場合は、締め切らせていただきます。なお、2日目の共同研究報告については、複数会場の申し込みはできません。古代史部会のみ、中世史部会のみ、あるいは古代史部会・中世史部会の両方に参加を希望される方は、いずれの場合も第一会場にお申し込みください。

 オンライン開催の総会・大会に御参加いただくには、参加者側にネット環境・設備が整っていることが前提となります。そのため、参加が困難となる方がいらっしゃることも想定されます。今回の「オンライン開催」は、「コロナ禍」のなかで会活動を継続させていくための措置です。本年度の会場整理費(参加費)は無料とします。何卒御理解・御協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 なお、総会については、会則第6条に「会員はすべて総会に出席し、自由に発言し、決議に加わる権利がある。」と規定されています。会員の方で、本年度総会への出席を希望され、かつオンラインでの参加が難しい方がいらっしゃいましたら、9月18日(金)までに日本史研究会事務所へ御連絡ください。

 

2020年8月

日本史研究会

nihonshiken2020@gmail.com

大会「オンライン」書籍展示への出展申込について 【学会・研究会・出版社等向けのご案内】

大会「オンライン」書籍展示への出展申込について 【学会・研究会・出版社等向けのご案内】 published on

 2020年10月10日(土)・11日(日)に京都大学吉田キャンパスにて開催を予定しておりました2020年度日本史研究会総会・大会ですが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、事前申込制によるウェブ会議システムを活用した「オンライン方式」で行うこととなりました。それにともない、毎年実施しております「対面方式」での書籍展示については中止とさせていただきます。この間の情勢を鑑み、何卒御理解いただければ幸いです。

 日本史研究会では、対面方式での書籍展示の代わりとして、本会ホームページ上での「オンライン書籍展示」を開催いたします。展示期間は2020年10月1日~2020年10月31日の予定です。学会・研究会・出版社等の名称とリンク先のURLを掲載させていただきます。掲載費は無料です。日本史研究会が、書籍の購入希望者との間に入ることは一切ありませんので、その旨ご了承ください。

 出展を希望される場合は、学会・研究会・出版社等の名称、申込責任者名、連絡先メールアドレス、およびリンク先のURLを添えて、9月18日(金)までに日本史研究会事務所アドレスへお申し込み下さい。

2020年8月

日本史研究会

info@nihonshiken.jp

歴研シンポジウム「皇位継承再論:女帝・女系の可能性と皇太子」開催のお知らせ

歴研シンポジウム「皇位継承再論:女帝・女系の可能性と皇太子」開催のお知らせ published on

2020年9月26日(土)に早稲田大学で開催を予定しておりました歴研シンポジウム「皇位継承再論:女帝・女系の可能性と皇太子」は、会場校の都合および新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、先日の総合部会例会と同様、オンラインにて開催することに致しました。
本シンポジウムの登壇者のみなさま、来場予定であったみなさまには、昨今のコロナ禍にかかわるやむなき対応として、なにとぞご了解いただけますようよろしくお願い致します。
 以後、会員メーリングリストのほか、当会ホームページおよびツイッターで詳細をご案内させて頂きます。ふるってご参加ください。

■日時:2020年9月26日(土)13時30分~17時
■
報告:仁藤敦史
 「「万世一系」論と女帝・皇太子―皇統意識の転換を中心に―」
  コメント:佐伯智広、村和明、長志珠絵
■
司会:岩本健寿、井上正望
■
主旨説明:中澤達哉
■
参加費:無料

 参加申し込みをご希望の方は、下記URLをクリックし、必要事項をご記入のうえご登録ください。
 https://forms.gle/pu8TirfZDVJaww2m6
(ご登録が完了すると、折り返し、申し込み受付完了のメールが届きます。稀に、申し込み受付完了のメールが、迷惑メールに振り分けられて届くことがございます。ご注意ください。)

 上記URLからの申し込み締切は、9月19日(土)です。会務運営上、お早めに登録を完了してくださいますと幸いです。
 本シンポにご参加いただく際の報告資料等の配布物につきましては、9月19日の申し込み締切以後に、ZoomウェビナーURLとあわせて送信いたします。

 なお、7月19日開催の総合部会例会と同様、今回の歴研シンポも、コロナ禍という非常事態に対応したオンライン開催であり、これに伴うZoomのセキュリティ上の不安定さも勘案し、参加者を原則として会員の皆様に限らせていただくことにしました。
ただし、非会員の方で参加を希望される方については、会員の推薦があれば参加することができます。また、日本史研究会会員の方は推薦者欄に「日本史研究会」とご記入いただければ幸いです。

 その他、歴研シンポに関するお問い合わせにつきましては、rekiken2020rekikensympo@gmail.com までご連絡ください。皆様のご参加をお待ちしております。

歴史学研究会委員会

公開要望書 国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲拡大による知識情報基盤の充実を求めます

公開要望書 国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲拡大による知識情報基盤の充実を求めます published on

文部科学大臣      萩生田 光一 殿

文化庁長官       宮田 亮平 殿

国立国会図書館長    吉永 元信 殿

国立研究開発法人
科学技術振興機構理事長 濱口 道成 殿

大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構
国立情報学研究所所長  喜連川 優 殿

 

 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、国立国会図書館をはじめ、全国の大学図書館や地方自治体の図書館など、教育・研究に不可欠な日本各地の図書館が休館に追い込まれました。今後、新型コロナウイルス感染症の拡大が収束に向かうとしても、なお長期にわたって図書館が本来の機能を果たすことが難しくなることが予想されます。

 図書館の休館延長・一部機能の停止、あるいは利用者の来館が困難な状況が続けば、本来図書館がもつ教育・研究に果たすべき公共的役割が著しく制約されることになります。この図書館機能に対する制約が続くと、日本の教育・研究に多大な影響を与えることになります。とくに、卒業研究に取り組む学部学生、迅速な研究成果が求められている大学院生・ポスドクなどの若手研究者にとっては由々しき事態であり、中長期的にみたときにも、個々人のそのキャリア形成のみならず、学知を支える存在の欠落を招き、将来の社会全体に与えるダメージは計り知れません。

 したがって、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぎながら、教育・研究に必要な図書館所蔵資料へのアクセスを可能とする対応が求められています。そのため、以下のように国立国会図書館デジタルコレクションの公開範囲の拡大を要望します。

 

1.国立国会図書館デジタルコレクションのうち、図書館送信対象資料と国立国会図書館内限定公開資料のアクセス制限を可能な限り撤廃するよう、法改正を含めた施策を早急に検討すること。なお、あわせて公共貸与権を導入するなどにより、出版社と著者の権利を適切に保障すること。

2.国立国会図書館デジタルコレクションのうち、著者の没年が不明、ないしは著作権上の権利者が不明のいわゆる「孤児著作物」について、速やかにインターネット公開をすすめること。

3.各図書館の利用者が、電子メール等を利用して図書館資料の複製物の提供を全面的にうけられるよう、権利者団体及び図書館関係者間の協議に留意しつつも、積極的かつ早急に議論を進めること。

 

 これらは、新型コロナウイルス感染症拡大に対する緊急措置としての要望であるものの、将来にわたって日本の知識情報基盤を拡充するために、必要不可欠な施策と考えます。

 もちろん制度変更を伴わずとも、学会・協会、出版社、さらには研究者個々人といった著作権者側でできることは多数あります。たとえば、公益社団法人日本図書館協会は「新型コロナウイルス感染症に係る図書館活動についての協力依頼」(2020年4月24日)を発し、著作権をもつ関係団体に公衆送信への協力を要請しています。

 このような取り組みに協力すること、さらに緊急時でなくても常に研究成果を積極的に発信するよう取り組むことは、学術研究に携わるすべての関係者に求められています。歴史学関係の学会・協会も、上記の要望に加えて研究成果のオープンアクセス化をすすめることで、学生・大学院生、さらには不安定な立場にある研究者を含むすべての研究者が研究活動を継続できるような環境整備に協力していきます。

 しかしながら、一方で、学会・協会が独自に学会誌のデジタル化をすすめるのは費用がかさみ、対応できないという現実があります。つとにJ-STAGEにより、有識者会議で選定した705誌のデジタルアーカイブズ化が行なわれたのですが、ここから漏れたり、あるいは諸般の事情でデジタル化に応じることができなかったりした学会・協会も多くあります。

 この機会に再度、範囲を拡大して過去の国内学術雑誌のデジタルアーカイブズ化を推進していただきたくお願い申し上げます。J-STAGE、国立国会図書館、CiNiiとの連携サービスにより、国内学術雑誌のほとんどすべてを利用者が電子媒体により閲覧できる体制をつくっていただきたいと深く念願するものです。

2020年5月23日

日本歴史学協会
秋田近代史研究会
岩手史学会
九州西洋史学会
京都民科歴史部会
交通史学会
国史学会
駿台史学会
総合女性史学会
地方史研究協議会
朝鮮史研究会
東海大学史学会
東京歴史科学研究会
東北史学会
名古屋歴史科学研究会
奈良歴史研究会
日本史研究会
日本風俗史学会
白山史学会
立教大学史学会
歴史科学協議会
歴史学研究会
歴史学会
歴史教育者協議会
(賛同学会、2020年6月15日更新)

公開要望書